【コラム】ご機嫌は、責任(高橋歩美)
助け合ってできること。
大人になってから心理学をかじり始めました。私が出会ったのは、選択理論心理学ですが、一言、「面白い。」これに尽きます。
大学の時から心理学自体に興味はあったのですが、専攻にすることは頭になく。
今となれば、どうして心理学専攻にしなかったのかという思いはありますが、その時の私に言っても全くヒットしなかっただろうなと思います。
大人になって、今の人生を生きたからこそ、面白みを感じられるようになっただけ。
そう考えると感慨深いなと思います。
息子を産んで一時は崩壊しかけていた私の精神ですが、それを通じて、たくさんの人に出会い、支えられたからこそ、経験したことがあり、それらも全て息子のおかげだと今となっては強く思います。
さて、あなたは今、幸せですか?
私は昔、「旦那がやってくれんから(自分が)イライラする」とか、「子どもの準備が遅いけん、(自分が)イライラする」と、思ったようにいかないとき、うまくいかないとき、イライラしたら『ひとのせい』にしていました。
人がイライラさせているのだとずっと思っていました。
が、これは間違っていました。
私が「イライラする」感情を自分で選んでいただけでした。
私が勝手に「何でもやってくれる旦那」と「スムーズに準備する子どもたち」をイメージして、勝手にいらついて当たり散らしているだけでした。
家族からしたら、勝手に母親が不機嫌になり、急にキレて怒る。「家庭内テロ」みたいなもんだったと思います。w
今でも、まだまだ感情のコントロールが出来ず、テロっぽいときがありますが(笑)、心の中では「私が悪い」と気づいているのが昔との違いです。いつも後で後悔して「修業が足らん」と思っています。
みなさんごめんなさい。
そんな風に私たちは、ついつい自分の意にそぐわないことが起きた時、不測の事態が起きた時に、気分を害したり落ち込んだりしますが、それは相手が悪いわけでも環境がそうさせたわけでもなく、気分を害したのも、落ち込んだのも自分が選択しているのです。
簡単な例を出すと、例えば、あなたが仕事に急いでいる時に、子どもがあなたが大切にしている絨毯にジュースをこぼしたとします。
あなたはどんな反応をしますか?
もし、この直前に、あなたが大好きな漫画の最新刊を読んで幸せな気分でいたり、いつもできてなかった早起きができてゆったりした一人の時間が過ごせていたり、溜まった書類の整理整頓ができていたり、美味しいご飯を食べて幸せな気持ちでいたり、家族みんなで笑顔で楽しく過ごせていたとしたら、どうでしょう。
先ほどと同じ反応をするでしょうか?
私なら「あーひっくり返したか。ま、いっか(ルンルン)」くらいになっていると思います。笑
「ご機嫌は責任」なのです。自分がご機嫌でいると、プラスの行動をしやすくなり、不機嫌であればマイナスの言動をしがちになります。
「だれでも簡単に使える選択理論心理学・上 親子で幸せ!になる魔法」という絵本にはこの理論がわかりやすく書かれています。
その中の一説にこのような表記があります。
自分がどんなときに幸せな気分になれるか知っておくことは、とても大切です。まずは大人が、自分がどんなときに幸せを感じるかを子どもに伝えると、子どもも、自分の幸せについて考えたり、話したりしやすくなります。子どもも親の笑顔が見たいし、親の幸せを願っています。
(参考) 井上千代. 誰でも簡単に使える選択理論心理学・上 親子で幸せになる魔法. 愛媛選択理論研究会クオリティ・コミュニティをめざす会, 2021, p14.
しあわせの形は十人十色です。他人の幸せを邪魔しないで、自分を幸せにしておくことは責任です。
それを心に留めておくと、目まぐるしく変化していく「軸」のわかりにくい世の中で、毎日の生活は少し彩を添えたものになるかもしれません。
今回紹介した選択理論・絵本について、詳しく知りたい方は、以下のリンクを見てみてください。
https://sentaku.chiyo.tokyo/booklet
そして、前回行った「預かり先見つかってますかアンケート」の結果です。
5件の回答があり(回答してくださった方、ありがとうございます!!これも多いととるか、少ないととるかはその人次第w)
① 放課後の預け先が見つかっていますか
はい…60%(3件) いい…40%(2件)
② ①で「いいえ」と答えた方に質問です。あなたが探しているのは、放課後等ディサービスですか?学童ですか?
学童…33%(1件) 放課後等デイサービス…66%(2件)
③ 発達に問題があることで、学童に入れなかった経験がある方いますか?
ある…20%(1件) ない…80%(4件)
という結果になりました。この中だけでも放課後の預け先が見つかっていない方が2人。市内の5人のうち2人が見つかってない。という事実でみると、他にも預け先がなくて困っている人はいるのではないかな?と思ったりもしました。
また、学童に断られてしまった方もいる点は、まだまだ理解が不十分であること、支援の体制が整っていない(人的、心理的)ことも、うかがえると思いました。
数は少なく参考にはならないかもしれませんが、ご協力くださった皆様方、ありがとうございました。
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高橋歩美