【コラム】教育相談(就学相談)をご存知ですか?(高橋歩美)

第7回 教育相談(就学相談)をご存知ですか?

 

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子どもの発達に不安を抱えたら、もしくは子どもに障がいがあることが分かったら、この先どうしたらいいのだろう。息

子に障がいがあるとわかった瞬間、考えたのは家族と息子の将来のことでした。

それはきっと私だけではないと思います。

まず、私の頭に浮かんできたのは自分が育ってきた中で見知った特別支援学級(昔の特殊学級)のイメージと、どこにあるのかは知らなかったが聞いたことのあった特別支援学校(養護学校)のことでした。

私は35歳ですが、その私の記憶の中ですらその二つの存在はベールに包まれた感じ。イメージがいいか悪いかと言われたら、良いものではない感じがしました。それはなぜか。それは私自身が経験して育ってきた“場所”ではないから。

自分の知らないものに人は脅威と不安を感じてしまう生き物です。昔の私はそうでした。

一概には言えませんが、私の世代がそうであるならば、その上の世代の方には特別支援教育はどのように映っているのか。

“今”の現状を知らず、“過去”に捉われて物事の判断をしてしまっている方は私たち世代よりも多くいるのではないかと思います。

そんな方が少しでも減りますようにと願い、今回はこの記事を書きます。

 

6月1日付で以下のような文章が配布されていることを皆さんご存知ですか?

就学前の発達に不安を抱えるお子さんを対象に就学相談(教育相談)というものが毎年行われています。

対象は原則新入児(新小学一年)、新入生(新中学一年)ですが、在校生も希望することができます。(この場合は各小中学校に一度連絡してください。)

我が家も小学生と幼稚園の子どもたちがこのプリントを持ち帰りました。さらに幼稚園では小さな説明文も付けて配布してくれました。

こういった説明文が一言添えられるだけでも安心できるような気がしました。園によっては全員に配布はせず、気になる子にだけ個別でお知らせする園もあるようですが、私は全体に配布するほうが今後のためにもいいような気がしています。

申し込み用紙がこちらです。

就学相談から就学までの流れについてはこのようになっています。 赤字…保護者が行っておくこと。 

◯6月上旬 学校教育課より各幼・保(園)、事業所、小・中学校へ案内配布

◯6月中旬 各施設への申し込み用紙提出締め切り(園や事業所により締め切りはさまざま。実際の締め切りは学校教育課へ問い合わせてください)
※ここまでに発達検査の結果を準備しておく

◯7月末  教育相談の実施
※この辺りまでに希望する学校の見学等を行っておく。できればお子さんと一緒が望ましい。

◯8月中旬 今治市教育支援委員会で審議

◯9月上旬 審議結果通知(各幼・保、事業所などを通じて)
※これが決定ではなく、この結果を受けてどうするのかを各家庭や関係各所と相談をして決定する。結果が思いと違ったり、途中で変わったりした場合は連絡をする。
※万が一、就学予定先に該当学級がない場合は新設になるため、9月末までに県へ新設の申請をする必要がある。(手続きは各小学校と教育委員会が行う)

◯10月上旬 就学予定先(現住所の小学校)への入学通知書が届く

※特別支援学校への進学を決めた方は、その旨を就学予定先に連絡する。(就学児健康診断を受けなくて済む)

◯12月上旬 (意見の相違があった方)今治市教育支援委員会で審議

※8月に結果が保留になった場合や就学時検診後に支援が必要だと思われる生徒について審議を行う。
※審議の結果を元に、就学所定先の相談を関係各所と行う。
※特別支援学校への就学を希望する場合は、12月中旬までに就学予定先の小学校に知らせる。

◯1月末まで 特別支援学校へ入学予定の方には学校を通じて知らせが届く

※特別支援学校の入学説明会は2月中に行われる予定

教育相談は昨年度まで、発達検査の結果は必要ないとしていましたが、より正確にその子の能力や困り毎を把握し適切な支援に繋げることができるよう、今年度からは教育相談までに発達検査を受けるように推奨されています。

検査結果はできれば教育相談の申し込み時に同封していたほうが事前に情報がわかり良いそうなので、逆算して発達検査を申し込むことをお勧めします。万が一間に合わない場合などは検査当日に持ち込んでも大丈夫とのことでした。

 

次に就学先の選択肢はどのようなものがあるのかについてです。

大きく分けて、

1、特別支援学校
2、特別支援学級
3、通級指導教室
4、通常の学級 の4つがあります。

特別支援学校 ※ 今治市教育支援委員会の判断がないと入学できません。
・障がいのある子どもを対象とし、専門性の高い教育を行う学校。
・一人一人に応じた教育内容や方法を工夫し、きめ細やかな指導・支援を行う。
・地域の特別支援教育のセンター的機能を果たす。
・一クラス5~7人に対して教員が2~3人配置
・特別支援教育の免許状を持っている先生が多い。
特別支援学級 ・小中学校で、障害の種別ごと(知的・自閉、情緒・病弱、虚弱・難聴・肢体・弱視)に少人数(1クラス定員8名に教員1名)によるきめ細かな指導を行う。
・小中学校の学習内容に沿った教育を行うが、状態に応じて特別支援学校の学習内容を行うこともできる。
・教科により通常学級で学習したり活動したりすることもできる。(学校により変わる)
・特別支援教育の免許状を持っているとは限らない。
通級指導教室
(配置校に関しては学校教育課へ)
※週1時間程度の授業
※担任(当)の先生が必要と判断した場合が多い。通常学級在籍の生徒さんが対象
※設置校までは保護者の送迎が必要
・通常の学級で学びながら、特別な指導を別の学校の教室で行う。市内には3か所に設置。
〇言語通級指導「ことばの教室」
〇情緒障がい通級指導教室「まなびの学校」(ソーシャルスキル・心理面)
〇学習障がい通級指導教室「まなびの教室」(LD等)
通常の学級 ・担任が適切な支援について保護者や校内の他の教職員と相談しながら指導を行う。

また、全学校には特別支援コーディネーターが配置されており、関係機関との連絡調整や、保護者に対する学校の窓口的役割を果たします。しかし、特別支援教育が専門でない場合も多くあり、専門性が問題視されている背景もあります。

このような4つの進路の中から自分のお子さんに合う場所を審議するのが教育(就学)相談です。

知らなかった、時間がなかったとならないためにも様々な人がこういった流れを知って、必要な人に助言できるような環境になっていってほしいなと思います。

 

長女の時は、当然地域の学校に行くものだと思っていたので、10月に就学先のプリントが送られてきたとき、「へぇこんなのが来るんだ」と不思議に思っていたくらいでした。

「健康診断もあるんだ、はいはい。」と。たったそれだけ。たったそれだけだったのが、息子では大きく違います。

どこに行くんだ、どうしたらいいんだ、から始まりランドセルいるのかな?なんて。笑

三兄弟同じメーカーの色違いのランドセルを夢見ていた私にはランドセル背負えないかも!?が一番の悩みでした(笑)

そんなのんきな私ですが、そういったことを気軽に知れる場所が少なすぎたので、今回はこちらにまとめてみました。

療育施設によっては、自主的に就学相談までにこれらの流れを勉強会や保護者会を開いて説明してくれているところもありますが、過去の経験者からの情報をまとめていたりネットから情報を得るなどしていたりで、私の子どもが通う施設間でも情報量の偏りがありました。

また参加対象が年長と限られている場合も多く、それ以前に知ることができないということもありました。私は、就学という大事な情報は、市民全員に偏りがないよう情報が行き渡るようにしてほしいと感じています。

また年長になってから流れを知っても遅いと感じています。逆算をすれば年長の6月くらいまでには、発達検査や学校見学など準備を終わらせておかなければなりません。その辺りを踏まえて、説明会などを行ってほしいし情報の周知も学校教育課が中心となって行ってほしいと思います。

 

今回私は小学校入学を控えた立場で書きましたが、これは中学校進学時も同じです。

ただ、中学校、高校と大きくなるたびに情報は少なくなるような気がします。中学の支援級の現状はどうなのか、高校に至っては支援級はありません。通級はありますが、今治市内の高校にはありません。

では逆に発達に不安を抱えるお子さんはどこに行くのでしょうか。どのような進路の選択肢があるのでしょうか。そういった情報がもっと身近にあればいいのにと思います。

コロナ禍でもありネットがこれだけ普及した今、HPなどでも気軽に教育(就学)相談について知れるといいなとも思います。

愛媛県教育委員会のHPにもこの流れが詳しく書かれていますが、義務教育というと市の教育委員会が申請先になりますし案外見られていないことが多いです。良ければこちらもチェックしてみてください。

https://ehime-c.esnet.ed.jp/shougaiji/index3shiryo.html#syugakujimu

就学先を検討すると同時に、放課後等デイサービスの利用をお考えの方は見学等も始めなければならない時期です。最近は数か所契約していても子どもを通わせられない現状があります。

働くママにとっては死活問題です。

私の周りでもみなさん苦労されていて、私も来年頑張ろうと思っています。

特に悩むことなく学童に預けられた長女とは打って変わって、学校も放課後ディも探さないといけない息子。大変だけどこれほど子どもに関心を持って関わったことも逆にないなとも思います。大変ですがみなさん頑張りましょう。

 

最後になりましたが、以前アンケートを行いました結果を公表しています。

以下からご確認ください。

「アンケート集計結果発表。回答総数約300件を公開!切実な声をぜひご一読ください。」

 

高橋歩美

bummiiy28@gmail.com

 

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