伯方に新しい芽吹きが。国産ライムへの挑戦。
新たな挑戦者現る。
いつの時代もチャレンジャーというのは現れるものですね。
今回は新たに伯方島でチャレンジングな事業をスタートしたHAKATAJIMA WOBRIDGEというプロジェクトを行うadlibworks(アドリブワークス)の国産ライム植樹祭にご招待いただき参加してきました。
ここ数年大三島を始めとするしまなみ海道周辺には多くの観光客、さらには移住者がやってきています。
そんな中、今治出身で東京で活躍していた山岡さんは、この度今治へUターンして新たな事業を開始しました。
それは何かというと、「国産ライム」の栽培と加工を軸とした地方創生です。
現在みなさんが良くスーパーなどで見るライムのほとんど、99%以上が外国産です。
その数字は、輸入量が約2000トンに対し、国内産は約10トン。
もうほとんどですね。
しまなみ海道では温暖で風の少ない気候から、レモン栽培は盛んですが、このライムについては、実はお隣松山市が力を入れて生産したりしているんです。
そのため、愛媛県はライムの生産量は日本一なんだそうです。意外な事実ですよね。
そこで、レモンとはもちろん別物ではあるものの、しまなみ海道でもライムの生産ができないかということで、この度脱サラし、農家として伯方島でのライム生産をスタートさせました。
その記念すべき1本目を植樹です。
東京などからもお客様が来ていたということもあり、農業だけではない部分で伯方島でのブランディングを行おうとしています。
農家らしく、会議室ではなく納屋でスライドを使って説明後、みんなでライムを植樹。
奥に車が見えますが、その場所くらいがこの畑の場所の目安になります。
こちらがタヒチライム。
国内で生産されるライムの多くがこの品種です。
なので生産の技術なども確立しており、比較的栽培しやすいとされているものだそうです。
こちらの弱々しい苗木がメキシカンライム。
日本へ輸入されるものの多くがこのメキシカンではあるものの、国産ではほとんど作られておらず、今回の多くはこのメキシカンライムの国産技術の確立が大きなチャレンジとなります。
事前に掘ってくれていた穴に、
肥料と堆肥などを混ぜ、スコップで混ぜ混ぜして植えつけます。
少し踏みかため、その頂点にくぼみを付け植樹完了です。
参加者はおよそ20名。
2人1組で植えつけを行い、予定以上の100本を全て植え付けるという完全な労働という名の共同作業を行いました。
植樹祭というより、植樹のお手伝い農業でしたね。
良い汗かきました。
(写真は植樹の手順の途中の図。このあと山を作ります。)
最後に水をあげてとりあえず植樹は完了。
これから愛情を込めてこの100本が育っていくことを植えた当事者として見守っていくことになりそうです。
働いた後は、簡単な懇親会。
もちろんお供はライム。
こちらは国産ライムだけで作った果汁でのライムソーダを。
骨身にしみますね。
天気も良すぎるほどだったので、良いスタートが切れたんじゃないでしょうか。
と、勝手に参加者として想像しておきます。
本格的に収穫が始まるのは2〜3年後というところです。
それまではなんとか植えた苗木をライムの「木」に育てていく作業です。
地道な途方もない、誰も実現できていないことへのチャレンジです。
最近お子さんが生まれてより一層仕事への情熱を燃やす代表の山岡さん。
HAKATAJIMA WOBRIDGE PROJECTとは、伯方島と全国、世界「(を)橋渡し」したいという意味が込められているそうです。
ライムの栽培だけではなく、畑の隣にある古民家を改修し、ゲストハウス・シェアオフィスの運営なども視野に入れ、今治の魅力を全国へ世界へ発信し、受け入れるプロジェクトも同時にスタートします。
壮大な野望が詰まったチャレンジャー。
これから目が離せないですね。
またばりじんで深く掘り下げていく記事もやりたいと思いますので、そちらもぜひお楽しみに。