今治市の蟹御殿

八木亀三郎邸こと「蟹御殿」で有名な「八木本店」の全景です。
「八木本店資料館」(八木亀三郎(1863~1938年)の邸宅と海事会社「八木本店」)が2018年4月1日にオープンしました。

八木亀三郎とは、誰?と思われる方が多いと思います。でも、「蟹工船」と聴きますと小林多喜二(1903~33)が書いた「蟹工船」を思い浮かべる方は多いと思います。この蟹工船とは違いますが、明治から昭和にかけて、北洋漁業や南方貿易などを手がけ、業界初の3000トン級蟹工船「樺太丸」を建造。40人が作業できる缶詰工場を備え、近代的な母船式カニ漁業の先駆け蟹(かに)工船の先駆者でした。

八木は、今治瓦斯(現四国ガス)を創業したほか、今治商業銀行頭取や旧波止浜村長を務めるなど政財界で活躍した人です。

現在は、市内のタオルメーカー「」が所有しており、2017年に社長が東京の古書店で八木関係の資料約1900点を発見したのをきっかけに「本店資料館」として公開する運びになったようです。

1900点の資料は、一部を公開してしています。少しずつ入れ替えながら公開して行くようです。

模型の船は、「樺太丸」を復元した物です。

部屋からは、ガラス戸越しに庭が見れます。ガラスは当時の物なので今みたいに平坦ではなく波打って見えます。

ふすま絵は、当時のままで横山大観の弟子で今治市出身の画家、大智勝観のふすま絵が見れます。その上にある欄間も漆塗りで当時のままきれいに残っています。

旧波止浜村長も歴任したので公民館に掛けられている八木氏の写真を複製して展示しています。

ここの欄間も漆塗りの当時の物です。

土蔵は、普通別棟として作られていますが、八木邸は、邸宅に接続した2階建ての内蔵です。珍しいですね。現在は、藤高の書庫として使用されていて見学は出来ません。

風呂場です。隣には、2畳ほどの脱衣所があります。

台所は、当時のままの「かまど」があり上には余熱で沸かせる水タンクが置かれています。初めて見ました。

裏庭には飛び石が敷かれていて、使用人の住まい及び裏山に行けるようになっています。

裏山からの眺めは素晴らしいです。今でも良い眺めなので当時はもっと良かったのではないでしょうか。

庭からの邸宅の眺め。広い庭です。手入れが大変。

同市の地域史研究家、大成経凡さんが、当館に常駐し建物や資料の説明を解説する。

1回約10人までの予約制で入館料は、1人千円です。土日祝日は原則休館です。
現在は、藤高のホームページから受け付けるようになっていますが、ゴールデンウィーク明けには専用ホームページが開設されるようです。

見学の時の駐車場は、新しく修繕された塀の隣に止めて下さい。

今現在、庭や建物も修理している途中です。見学には、必ず予約をしてからお出かけください。見学時間は、約1時間くらい掛かります。

 

予約は、藤高のホームページ(https://fujitaka1919.com/category/news/)からお願いします。

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