世界を知る異色のキャリアを持つMF瓜生昂勢選手。
ラップだけではない異色のキャリアを持つテクニシャン。
新加入選手8人目は、すっかりおなじみとなったラッパーの背番号28番MF瓜生昂勢選手です。
名前は「昴」ではなく、「昂」です。
ぜひ覚えておいてください。
すっかりラップばかりが注目を浴びますが、実はキャリアも異色で、しっかりとした実力が裏付けされている選手なんです。
ぜひ彼の素顔の一部をご覧ください。
今治に来るまで。
福岡県出身の瓜生選手。
ずっと福岡で生まれ育った彼は、2013年にはU-17の日本代表。
2014年にはU-18の日本代表として日の丸を背負います。
(ゲキサカより)
どこかで聞いたことある経歴だなと思った方はかなりのFC今治通です。
昨シーズンまでプレイした水谷拓磨選手(現清水エスパルス)と、FC今治背番号20番中野雅臣選手と同時期に、吉武監督時代にW杯を戦ったメンバーなんです。
また、2016年には全日本大学選抜にも選出される華々しい経歴を持ちます。
そんな彼のゴラッソ(とてつもないシュート)がYoutubeにありますので、ぜひまずはこちらをご覧ください。
(控え目に言ってもとてつもないシュートです。)
ただ、なぜ「異色」という言葉を使ったかというと、実は大学では1年間ほどサッカー部を辞めていた時期があるそうなんです。
「ちょといろいろありまして、サッカー部を辞めてたんです。その時はセルビアとかモンテネグロに行って、1部のチーム練習参加もしてました。」
大学生活で途中で部活を辞め、単身で海外武者修行にっていたと話す瓜生選手。
そんな華々しさと異色の経歴を併せ持つ彼がいかにして今治へ来ることになったのか。
加入のきっかけ。
もちろんきっかけといえばU-17日本代表時代に吉武監督と一緒にプレイしたことが大きな要因です。
「当時の吉武監督のやってたサッカーはすごく魅力的でした。当時はベスト16で終わってしまったんですけど、その続きをやりたいという気持ちがありました。」
実は吉武監督に加え、スペイン時代のGM高司さんとの面識もあったそうで、昨年のFC今治の春キャンプにも参加。
サッカーを続けるかどうかを悩んでいた時期もあったものの、
「運良く理想としているサッカーと出会えたから、FC今治で挑戦してみよう。」と決意しました。
(方針発表会で今治ラップデビューを披露した瓜生選手)
今治の印象。
いざ加入してみると、
「なんか、チームだなって感じます。」とその印象を話し、「個人での打開力以上にチームの力を感じるというか、サッカーをやってるなという感じになります。」
独特の表現で今治のチームとしての印象を話し、
「(吉武監督の目指すサッカーは)相変わらず難しいなと。世代別の代表時代からも変わってるので、多少知ってるんですけど、難しいです。」
かつて経験をした選手でさえも、岡田メソッドの体現はすぐには困難なようです。
またチームの雰囲気も、
「年上の選手も含めて壁がほとんどなかった。」と話し「いろんなチームに練習参加してたのもあって、すんなり合流できたと思います。」
単身で行った武者修行で、チームにすぐ馴染む術をすでに習得していたようです。
また、「ぼく海が好きなんで、海があるのがいいですね。」と話すものの、「まだ今治を全然楽しめてない」とも話します。
今治を感じられるのもこれからのようです。
自分の特徴。
「あのYoutubeにあるように、ミドルは得意なほうだと思います。」
「あれぼくの人生の中でもベスト1のゴールなんですけど、吉武監督からは当時打つなと言われてたんですけど、打っちゃいました。笑」
それくらいミドルレンジからのシュートが得意だと話します。
以前の練習試合ではセットプレイのキッカーも務めていたこともあり、キックの精度には定評があるようです。
さらに、「止めて、蹴る。というシンプルな部分も負けてないと思います。」と、基礎技術の高さも見て欲しいと話していました。
今シーズンの抱負。
「個人の目標としては、とりあえず1stステージで半分以上出場にしておきます。それで、トータルでは5ゴール10アシストです。」
意外に控えめな目標ですが、やはりまだ慣れないポジションでの適合に苦戦しているようでした。
「とにかく昇格は絶対です。ぼくはやっぱりもう一度日の丸をという目標があるので、そのためにはチームはもちろんですが、個人としても成長したいです。」
とその意気込みを語ると同時に、
「ぼくも大学時代サッカーを続けるか迷ってましたけど、今続けてます。逆に大学時代の友人でもサッカーを続けることのできなかった人が応援してくれてます。その想いも乗せて、FC今治が掲げる、『2025年までに日本代表選手を5人以上』という目標の1人目を目指しています。」
すぐ目の前の目標はもちろん、一度日の丸を背負った男はさらなる先を見ています。
自身を「目立ちたがり」と表現する瓜生選手。
パフォーマンスだけではなく、輝かしいプレイ、成績で目立ち続け、再び日の丸を背負うことを見据えています。
彼の肩には同胞たちの想いも乗っています。
一人以上の想いを乗せて走り、躍動する彼の姿から目が離せないでしょう。
(真面目でいくと言っていたものの、最後はやっぱりこのキャラで。)
第四弾「名門から今治へ。そして海外を目指すFW片井巧選手。」