ばりじんNo.7 愛媛で唯一の専門精神科看護師!
愛媛で唯一の児童思春期の専門看護師!
今回のご紹介は、四国で2名、愛媛では1名しかいない「児童思春期」専門の精神科認定看護師という肩書きを持つ、出山義洋さんをご紹介します!
現在、正光会今治病院に勤務する出山さん。
今回は、今月11月20日に行われるセミナーの告知も兼ねて自分のやってることを紹介してほしいということだったのですが、セミナーの告知より自分の仕事の説明に熱が入り、セミナーの案内のことを忘れそうでした。
なので、先に告知しておきます。
おそらく市内の小学校等には配布されてたはずですが(お子さんがちゃんとみなさんにお渡ししていれば)、こんな案内があったかと思います。
この右側の人です。
ご興味のある方はご参加ください。
ここからのお話でご興味を持たれた方もぜひご参加ください。
そもそも「発達障がい」とはなんぞや。と、ぼく自身も含めてそこからの方も大勢いらっしゃるかもしれません。
先天性、つまり生まれながらに持つ脳機能障害のことで、幅広い症状が出ますが、根本的な治療は未だ見つかっていません。
専門的な説明はぼくでは困難なので専門家に委ねますが、これは小さい頃に検診等で診断される方も多く、診断された場合には障害として認定され、その専門の医者や施設はどの田舎でもあるとのことです。
ただ、重要なのはその検診等で発見されないほど軽微な症状から始まり、少し大きくなってから症状が発覚する場合です。
思春期と呼ばれる、10歳から16歳くらいまでのすごく多感な時期は、人との関係性や団体行動が増えてきて、いろんなところで潜在的な発達障害の症状が出始め、不登校などの、人との関係を避ける方向などになりがちだと言います。
その潜在的な症状というのはというと、
◯空気が読めない人
◯人とのコミュニケーションがとにかく苦手な人
◯集中すると周りが全く見えなくなる人
◯忘れ物が多い人
など、胸に手を当てれば当てはまる人も多かったりするんじゃないでしょうか。
発達障がいに見られる特性は誰もが大小持っていて、出山さんが例に出してたのは、メジャーリーガーのイチロー選手も、様々な感覚や独特な表現などは、そういう傾向を感じさせられますし、サザエさんなども、不注意で衝動的な行動もその傾向が見られるだと話していました。
こうした人が成人になってから病院に行くと、よく聞く「適応障害」という診断が下ります。
こう聞くと少し身近なものに聞こえるかもしれません。
成人になってから考える前に、もっと前の段階の、児童思春期と呼ばれる時期に精神的なケアをしっかり行っていけば、成人になって大変な思いをする人が減るんじゃないかと。
早い段階から予防に近いケアを行っていこうと。
そう彼は思ったそうです。
そして彼がとった行動は、「よし、この分野をもっと勉強しよう。」ということでした。
ただ、田舎にはそんなところはない。
関西圏にも見当たらない。
「よし、じゃあ神奈川の病院に行こう!」
という決断に至りました。
奥さんと3人の子供を今治に残し、単身自分の思いを素直に実現するために決断しました。
37歳での決断です。
なかなかできることじゃないような気がします。
そこで児童思春期に関する専門知識を学び、愛媛に唯一という立場で正光会今治病院に凱旋しました。
ただ、やはり都会とは違い田舎にはこうした重要でも狭い分野の受け入れ施設というのはありません。
やはり絶対数が少ないということはあるでしょうが、不登校の生徒がいないわけではないですし、必要としてる人は必ずいるはずです。
そうした想いもあり、現在正光会今治病院にて、無料で不登校の人向けのカウンセリングを行っています。
心理士の人と一緒になり、こうした箱庭というものを使ったりして、潜在的なところからのケアを行っているとのことです。
ちなみにこれはぼくがやってみた箱庭ですが、心理士さんは一緒ではなかったので、作るだけ作ったという感じです。
いい感じでしょ。
パンフレットではすました顔してますが、普通に気のいいおっちゃんというかお兄ちゃんというか。
看護師さんという感じがしない人です。
軽度な症状というのは、本当に発見しにくく、判断が難しいことが多いのでそのまま放置してしまうことが多いんだそうです。
でもお子さんのちょっとした変化や、違和感を感じた方は、ぜひ一度相談していただきたいと。
周囲の理解が非常に大事だとも言っていました。
そして、もう一つ彼が強く言ってたことは、今治市民の中での「今治病院」というところのイメージを少しでもよくしていきたいんだということでした。
熱い想いをたくさん聞かせてもらいましたが、11月20日には本人からもっといろんな話が聞けるとおもいます。
「発達障がい正しい知識とサインへの気づき」
ぜひご興味のある方は足をお運びください。
ご相談のある方はぜひ正光会今治病院を訪ねてみてください。
出山義洋