大三島の海割れ現象
今は無人島となっている甘崎城址は、大三島の沖合160m程に浮かぶ古城島と呼ばれる小島に築かれていました。
甘崎城は、通常、干潮時でもこの写真のようにうっすらと砂地が見えるくらいで陸続きにはなりません。
しかし、この写真のように4月~8月の潮の干満差の大きいときに海が割れ、陸続きとなり城址まで歩いて渡れる日があります。(今年の6月14日撮影)
潮の干満差の大きによりますが、だいたいはこんな感じです。長靴がある方が渡りやすいですね。
甘崎城跡まで歩いて渡ると島の周囲に石垣を見ることが出来ます。城跡であることが分かります。
また、船を繋留させるための杭が立っていたピット跡もきれいに残っていて見ることが出来ます。
これらは、年に数回しか見ることが出来ません。年によっては、見れないときもあるそうです。機会がありましたら見に行って下さい。
地元の方は、大きな岩牡蠣やもずくが取れるとバケツを持って取りに渡っています。
2018年の「海割れ現象」の予測です。当日の高潮の影響で、潮位が変わりますのでぜひ参考にしてみてください。
《4月》
4月18日(水)潮位13.6㎝ 海割れ時刻 17:46頃
19日(木)潮位13.3㎝ 〃 18:26頃
《5月》
5月15日(火)潮位15.1㎝ 〃 16:10頃
16日(水)潮位5.6㎝ 〃 16:47頃
17日(木)潮位2.0㎝ 〃 17:27頃
18日(金)潮位5.3㎝ 〃 18:11頃
《6月》
6月13日(水)潮位7.5㎝ 〃 15:46頃
14日(木)潮位-1.6㎝ 〃 16:30頃
15日(金)潮位-3.4㎝ 〃 17:16頃
16日(土)潮位2.3㎝ 〃 18:05頃
《7月》
7月12日(木)潮位7.8㎝ 〃 15:31頃
13日(金)潮位-1.6㎝ 〃 16:20頃
14日(土)潮位-2.7㎝ 〃 17:09頃
15日(日)潮位4.5㎝ 〃 17:57頃
《8月》
8月10日(金)潮位14.8㎝ 〃 15:22頃
11日(土)潮位5.2㎝ 〃 16:11頃
12日(日)潮位6.0㎝ 〃 16:48頃
13日(月)潮位16.6㎝ 〃 17:43頃
今年は、あと2回ほど見られる予定です。
甘崎城
古城島甘崎城跡は古名を天崎城と記され、守護神を祭る甘崎荒神社(現地)の 伝えによると天智天皇10年(671年)8月7日唐軍の侵攻に備えて、勅命により て築城すと云。その初名を上門島海防城といいし由、以て日本最古の水軍城と すべく、以来瀬戸内水軍史上にその名を記し、重ねることはなはだ多く、 元禄4年(1691年)この沖を航したドイツ人ケンペルも帰国後「日本誌」に その雄姿を記して「海中よりそびゆる堡塁あり」と述べた。今日の姿になった のは幕末ころらしく、海底にはなお築城礎石の巨石の列20余条述べ約1,000 メートルを存し、その技法の一部は古代に属するものと見られている。
〒794-1403 愛媛県今治市上浦町甘崎