潮(しお)綯(な)い合(あ)わす処(ところ)
石原七生 × 村上佳苗 「潮綯い合わす処」二人展が今治市大三島美術館で開催されています。大三島出身で大三島を描く村上佳苗氏(油画)と、古くから日本に伝わるもの、地域の自然などを現代の視点で捉え直した作品を描く東京出身の石原七生氏(日本画)。異ジャンルの若手作家による内外両方の視点から大三島を捉える2人展です。
会期:2017年9月16日(土)~12月3日(日) ※月休
東京出身の石原さんと大三島出身の村上さんと制作に対する視点、内外からの視点の混ざったところを目指して、展示空間が出来たら良いと思って「潮綯い合わす処」と題名を付けたそうです。
石原七生さんは、多摩美術大学で日本画を専攻していたので、日本画の画材にアクリルを使用し、色んな題材をモチーフに制作しているそうです。
村上佳苗さんは、大三島の風土や風景をテーマに制作しているそうです。
石原七生さんの画題は、生まれ育った心象風景をテーマにしている。東京の埋め立てエリアで育ち、空を見上げれば飛行機が飛んでいて海は運河というのが心象風景。其れを念頭に全ての作品を描いている。
石原さんの作品は、一つ一つがダイナミックに描かれていて、特に水着が多く描かれている。水着は、開放感が有るためとか。
石原さんの作品で訪問着に描かれた作品が展示されています。
原画を起こして友禅とのコラボの作品だそうです。特に目を引きます。
村上佳苗さんのこの作品は、大三島の祭りを描いている。神社の手を洗うところから水が溢れているのを見てそこからイメージして描いているそうです。真ん中は島をイメージしているそうです。
村上さんの作品は、ダイナミックな背景中に可愛らしい人物が配されている。
画材は、石原さんは日本画と同じような物を使っている、村上さんは、キャンバスに油絵の具で描くと言うように相反する描き方の作品展です。でも、テーマに対する向き合い方、共有する物があり、違う物を描いているが、流れみたいな物が共有出来ているため違和感がない。
本展は、村上氏は迎え入れるこの島の者、石原氏は来訪者(マレビト)としての役割を通して、二人の視点と感覚が「綯い交ぜに/合わさる処」を目指しています。 ここで新しく生まれる潮流とそれによって見出される島のかたちは、島の者と来訪者、それぞれの眼にどのように映るでしょうか。
これは、えひめ国体のおもてなしにも繋がるところがあると思います。
展示場では、パンフレット、グッズ等の販売もしています。是非見に行ってください。
今治市大三島美術館企画展「 石原七生×村上佳苗 潮綯い合す処 」
会期:2017年9月16日(土)~12月3日(日) ※月休
会場:今治市大三島美術館 (愛媛県今治市大三島町宮浦9099-1)
今治市大三島美術館
〒794-1304
今治市大三島町宮浦9099-1
TEL:0897-82-1234
開館時間:午前9時~午後5時
観覧料:一般:500円 学生:250円
団体割引(20人以上):2割引
休館日:毎週月曜日(祝日の場合は原則翌日振替)