右足1本でチームの苦境を打開する。背番号8番MF上村岬選手。
苦境にこそ真価を発揮する。
W杯開催記念、FC今治選手紹介全力取材企画。
第9弾は、背番号8番MF上村岬選手です。
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ぜひお祭りに参加していただき、サッカー熱を盛り上げていきましょう。
9日目の今日は上村選手のご紹介です。今月いっぱい選手紹介月間です。
最後にはW杯の優勝予想、注目選手もお伺いしてます。ぜひ最後までご覧ください。
甘さがあった昨シーズン
ーー昨シーズンを振り返って。
「昇格できなかったというところで、個人的にもチームとしても甘かったかなと。勝てるだろうとか、そういった緩みがあったかなと。」
ーーそれはどの辺で感じますか。
「このFC今治のサッカーやってれば、Jのチームを相手にも負けないチームがJFLのカテゴリーで本来負けるはずがないと思うんですよね。それでうまくいかないってのはやっぱり心の部分に問題があるのかなと。」
ーーメンタルにやっぱり問題がある。
「メンタル論になりすぎるのはよくないと思うんですけど、やっぱりどこかで劣る部分があるのかなと。」
ーーJリーグを経験した上村選手から見てそう感じるのか。
「あまりJリーグと比較するのもよくないかもわかんないですけど、ジュビロ時代も一流の人と接する機会も多かったので、そこと比べるとやっぱり人としても、選手としても甘い部分があると感じることはありますね。」
ーーなるほど。
「このクラブは良くも悪くも『みんなで』作り上げるという気持ちが強すぎるのかなと感じますね。それはみんなが持つべき当たり前の、大前提の話だと思うんです。サッカー自体の差がJFLの上位とあるとは思えないので。」
ーー昨シーズンのやっぱり一番印象に残るシーンはこけら落としのゴール?
「まあもちろん夢スタの記念すべき一番目のゴールを取れたのは嬉しいんですけど、ああいうイベントみたいな試合で取れたのはお客さんにとってすごく嬉しかったのかなと。今でも言われますしね。ただ、ぼくからしたらもっと苦しい試合の苦しい場面で取りたいなという気持ちはありますね。」
ーーその言葉は加入時から一貫して言っている。
「そうですね。やっぱりその部分がすごく自分の中では大事にしている部分ですね。」
ーー個人的な部分では満足出来る数字だったのか。
「まあアシストではチームで一番だったはずですけど、得点ももっともっと貪欲にいけていればなと思ってますね。」
真のProfessionalとして
ーー今シーズンチームが掲げる「Professional」について。
「さっきの話の続きになると思うんですけど、もっとこのプロフェッショナルな部分が足りないから甘くなったりするので、今シーズンのこのテーマはすごく共感というか、腑に落ちてますね。」
ーーやっぱりメンタルの部分はサッカーに占める割合が大きい?
「まあそうですね。どうしても最近は失点してからスイッチが入るところが多かったので、それじゃあダメだと思いますし、もっと最初から点とってやろうという気持ちがすごく大事ですよね。」
ーー今シーズンは少し怪我などで出遅れがあった。
「今年は連勝で開幕して、やっぱり慣れてくるというか、勢いが止まるとどうしても打開できていないシーンが多いので、そういう時に助けれたらなと思ってますね。」
ーー焦りはある。
「そうですね。焦りというかもどかしさはありますね。早く試合に出てそういった悪い雰囲気を変えたいという気持ちは常に持っていますね。自分が出たらこうなるとか、点は取れると思ってますけど、出れてないことが必ずしも悪いことだとは今は思ってないですね。」
ーー出れていないことを前向きにとらえている?
「この時期が進化する一つの期間だと思ってます。」
ーーそれは以前からあった感情なのか。
「それまではこんなに長く離れる怪我をしたことがなかったので、1ヶ月間も離れる怪我をして、自分を見直すいいきっかけになったと思います。自分がいなくてもチームのみんながやってくれるだろうと信じてましたし。」
ーー個人的な数字の目標というのは決めている。
「10ー10ですね。アシスト、得点ともに。ぼくがこれだけの数字残せば、桑島もいるし、潤(有間選手)もいるから負けないでしょって感じですよね。」
ーーそこまで数字をこだわりすぎない。
「そうですね。得点が少なくてアシストが多ければ他の誰かがとっているってことなので。」
ーーそれよりも勝つことが大事。
「勝つことというよりは、取るべきところでしっかり取りたいですね。」
W杯特集!注目選手と優勝予想!
ーーせっかくW杯が開催されるので、優勝国を予想してください。
「フランスです。」
ーー注目選手はいますか。
「ポグバ(フランス)ですね。」
(引用元:http://www.wowow.co.jp/sports/euro/players_Pogba.html)
昨年とはがらっと変わった私生活
ーーストレス解消法というのはありますか?
「やっぱりサッカーのストレスがほとんどなんでね。サッカーで、ピッチで解消するしかないですよね。」
ーーじゃあプライベートのストレスはない?
「それはないです。あるならサッカーにもっと集中しろよって感じですよね。いち社会人なのでもちろんいろいろ思うこともありますけど、夢を与えるスポーツなので、しっかりサッカーやるだけです。」
ーーお酒が好きだと聞きましたが。
「いや、それがもう全然行ってないんですよ。」
ーー昨シーズンは結構行ってたと聞きましたけど。
「いや〜もう最近はほとんどと言っていいほど行かなくなりましたよ。もうなんか3年目なのでね。一巡したって感じですかね。笑」
ーーそうなんですね。
「ぼくはほとんど後輩と行くことが多かったんですけど、お酒飲んだからこそ聞ける話とかあるわけですよ。普段こういうところでは聞けないというか、言いにくい話とか。」
ーー確かにそれはありますね。
「でしょ。なんで、なんかあいつ調子悪いなとか、悩んでるなとか思えば、声かけて話してたりしてましたね。」
ーーそれはすごく大事なことですよね。
「そうなんですよ。でも結局何を言っても、最後はやるしかないよねってなって、頑張ろうって終わるんですけど、やっぱその次の練習から変わる選手もいるんですよね。」
ーー飲みにいかなくなったら息抜きって何してますか?
「やっぱり風呂好きですね。最近でいうと4週連続で喜助の湯の上のラウンジでめっちゃゆっくりしてますね。8時間とか。」
ーーじゃあオフはしっかり休む。
「そうですね。もうがっつり休んでますね。」
ーー今治でここはおすすめだっていうスポットありますか?
「もうお酒飲むのかなりなくなったので、コーヒー飲むところに行きますね。バレルコーヒーだったり、ナカムラコーヒーだったりオオカミ珈琲ですかね。あとは、伯方島の玉屋とか好きですね。」
誰よりも勝ちに貪欲に。
ーー最後にサッカーをする上で心がけていることみたいなのはありますか。
「サッカーですか。誰よりも負けず嫌いってことですね。でも最近はこの『負けず嫌い』って言葉も微妙な気がしてきてるんです。負けたくないじゃなく、『勝つ』ということに執着してますね。」
ーーずっとそんなサッカー少年?
「もうちっさい頃からずっとですね。自分が取られたらなんとしてでも取り返そうとしますしね。とにかく勝つことですね。」
FC今治の歴史に名を残す夢スタでの初ゴール。
その前年にはJFL昇格を決めるゴール。
派手なゴールはもちろんのこと、しっかりと苦しい時にも結果を残し続けている上村選手。
今シーズンも開幕こそ試合に出れない時期が続いたものの、FKからの精度は今までより格段に増しているように見えます。
ゴールの近くでボールをおけば、何かが起きる。
そんな期待を誰よりも集めることができる選手だと思います。
自分自身も大きく意識が変わったという今シーズン。
怪我で出場できない時期さえも前向きにとらえ、さらなる進化を遂げています。
今シーズン掲げるProfessionalという言葉を一番深く理解し、近づいているはずです。
苦しければ苦しい時間帯ほど、彼に期待していいはずです。
FC今治
背番号8番MF上村岬