ポーランドからやってきた長身GK。その名もクラッキ!
ポーランドからやってきた長身GK!
FC今治新入団選手紹介!今回はみなさん大注目のポーランド出身キーパー。
背番号31番GKマチェイ・クラコビャック選手(24)。
実はまだ新選手の写真というのがほとんど入手できてないのでなかなかいい写真がないですが、少しずつ増やしていきたいと思ってます。
今回はマチェイ・クラコビャック選手。
長い。
つまりはクラッキ。
そう、彼の愛称は「クラッキ」。
今回のインタビューも英語のできるコーチに通訳をお願いして、無事に取材が完了しました。
ポーランドの公用語はポーランド語なので、英語を話せなかったらと思うとインタビューの実現はかなり難しかったでしょう。
しかも以前にご紹介した日本に何度も来ていた「レニー」ことスティーブン・レンハート選手とは違い、実は今治にテストでやってきた時が初の来日。
この時です。この時に初めて日本にやってきたんです。
昨年のセレクションの時にすでに私はクラッキを捉えておりました。
そんな彼が唯一のセレクション合格者です。
遠くポーランドからやってきたクラッキ。
なぜ日本という辺境を選んだのかを聞くと、
「ヨーロッパの他の国でプレイする選択肢ももちろんあったんですけど、近くの国ではほとんど環境も変わらないので、魅力的じゃなかったんです。もっと、新しい環境で見知らぬ土地で新しいチャレンジをしたかったんです。」
めちゃめちゃチャレンジャー。
サッカー人生は一度もポーランドを出たことがなかったにもかかわらず、海外経験の最初がここ今治。
友人である、J1ジュビロ磐田に在籍するカミンスキー選手から日本のサッカーについてはいろいろと聞いていて、魅力に感じてたとのこと。
「自分がプレイしていたポーランドのリーグよりも日本の方がレベルが高く、日本に来る決断ができました。」と。
見知らぬ土地・文化での生活は、
「新しい文化に触れることはすごく新鮮で楽しいです。『step by step』少しずつ慣れている最中です。今治の人はみんな優しく接してくれますし、とても生活は”cool(刺激的)”です。」
好きな日本食は「焼肉」。
苦手なものは「納豆」。
かなり定番の日本食への好き嫌いが現れているみたいです。
そもそも焼肉が日本食かどうかは議論の余地がありますけど。。。
オフの日は、今は家族が日本に来ていることもあり、
「昨日は広島に行って原爆ドームなどに行ってきました。」と、日本という国を少しずつ満喫しているみたいです。
もちろん日本語を猛勉強中のクラッキですが、勉強はもっぱらチームメイトなどと会話すること。
実は家にテレビはあるものの、配線がわからずまだテレビが映らないということ。
日本のテレビでの日本語の練習はまだできてないみたいです。
人懐っこい選手なのに、誰にもお願いしてなかったみたいですね。
そんなクラッキにFC今治について聞いてみました。
「すごくプロフェッショナルな選手の多い集団で、組織的でしっかりしたビジョンもあるチームだと思います。サッカーの側面だけじゃなくて、いろんな地域とのつながりもあり、夢だけじゃなくていろんな部分で魅力のあるチームだと思います。」
と、その魅力を語ります。
多くの選手が戦術理解に時間を要する中、クラッキは
「すごく素晴らしい岡田メソッドですが、ポーランド時代によく似た理論のコーチがいたこともあり、すごく理解が進んでいます。もちろんまだまだですが、よくなじんでいると思います。」
なんと。
言葉は違えど、サッカーという競技は同じということです。
おれのここを見てくれ!というところを聞いてみると、
「ロングボールに対してのキャッチングもそうですし、ゴールエリアのカバーリングにも自信があります。それに1対1でも負けない自信があります。」
力強く話してくれました。
ゴールキーパーというポジションもあり、ディフェンダーの選手とのコミュニケーションが難しいのかなと質問すると、
「実はその辺りの不安はもうほとんどありません。ぼくは日本語を必死で勉強しますし、チームメイトもぼくを理解してくれようとしています。合宿中でずっと一緒にいたこともあり、コミュニケーションにはもうほとんど不安はないですね。」とその連携についても自信を持って話してくれました。
今シーズンの目標は、もちろん「J3に昇格すること」と話すクラッキ。
その中で、「常に試合に出続けて、自分自身も経験値を上げたいし、できるならすべてをクリーンシートで、ゴールを割らさないようにしたいです。」
そう宣言してくれました。
GKというポジションは、たった一人しかピッチに立てない競争力の激しいポジション。
そんな中で異国からやってきたクラッキ。
すごくフレンドリーで優しい雰囲気の彼も、試合になるともちろんファイターであり、チームの最後の砦です。
新しい土地・新しい文化に身を置いた彼の挑戦が、「勝利」という結果として身を結ぶことを願っています。
彼がゴールを守り、FC今治を襲う脅威をシャットアウトする。
そんな姿が今シーズンは多く見られることになるでしょう。
“Everything is new” “step by step”
何度も出たこの言葉。彼にとっても「すべてが新しい場所」で、FC今治としても「すべてが新しいシーズン」です。
「だんだんと」彼が今治で欠かせない存在になることでしょう。