【コラム】“旅と絵” 住む場所も仕事もコロコロ変えたワーキングホリデー生活(デウェルシヤン穂波)
こんにちは、デウェルシヤン 穂波です。
やっぱりまだ近藤と名乗ってしまいます。
「デ…」と言いかけて、「いや、聞き返されるのはちょっと面倒!」と思って「近藤です」とわざと名乗っている自分がいることにも当然気づいていますが、定着させたい気持ちも山々なので、面倒なのを振り切って名乗っていこうと思います。
お仕事中の皆さん、「デウェルシヤン」です。
多分、3回聞き返されると心が折れると思うので、何卒お察しくださいませ。
さてさて、1月のお話はワーキングホリデーinカナダについてです!
まずワーキングホリデーとは、30歳までの若者が各国1回だけその国で仕事をしながら1年間滞在できるという格安就労ビザです。
今30歳の人ならまだ間に合いますよ!…多分、そのはず!
今回はフィリピン留学を経てカナダへ行くまでを簡単に、それからどうしてカナダに決めたのか?カナダでやってみて良かったことをお話ししていこうと思います。
いろいろあった準備期間!!
セブ島から帰国しカナダへ行くまでは1年間ありました。
最初の数ヵ月は3つのバイトを掛け持ちし、お金を貯めるべく朝から晩まで働いていました。いろんなバイトをこなしているうちに「私何でもできそう!」という無双モードに突入し、突然「やばい!つまんない!」と電池が切れました。
「旅したい…」と思った時にはお遍路さんとして歩き始めていました。
↓↓詳しくは歩き遍路での思わぬ出会いをどうぞ↓↓
https://miton-imabari.jp/column-kondohonami/
その後、本気でお金を貯めないといつまで経ってもカナダに行けない!ということで、城崎温泉で仲居さんとして住み込みでバイトし、ワーキングホリデー費用を作りました。
そしてカナダへ行く前に、大阪・奈良・鹿児島・屋久島・愛媛旅行をベルギー人の彼と満喫し、ワーキングホリデー期間は半年間の約束でカナダへ渡りました。
ワーホリの前にとりあえずフィリピン留学しておこう説
私が行ったセブ島の留学先は生徒数が10人程しかいなかったのですが、私を含め3人がカナダへワーキングホリデーに行くことを決めていました。
そして、バンクーバーに着いてからも、「私もフィリピン留学してたんだよねー」という子がかなりいました。もちろん日本人と韓国人だけですが。
そのため全然知らない土地であるカナダに行っても友達がいたし、友達の友達もいたし、セブ島留学を挟んでおいたおかげで初対面の人とも共通の話題が多く、不安とか寂しい思いは全然しないで済みました。
その点でもフィリピン留学はオススメです。
なぜカナダのバンクーバーにしたのか?
まずなぜワーキングホリデー先をカナダのバンクーバーにしたかをお話ししておこうと思います。
セブ島留学の後はワーキングホリデーに行くことだけは決めていました。しかし、どの国が自分に合っているのか、その国のどこに行けばいいのか…、信用できる情報量が少ない割に選択肢は多すぎて決めかねていました。
ええ、私には前回同様この手しか残っていませんでした。「消去法」。
日本の学校で中学校から習ってきたのはアメリカ英語です。
そのためオーストラリアやニュージーランドイギリス英語は避けたかったし、ニュージーランド英語は訛りもかなり強いとのことだったので、聞き取れる自信がないので却下。
留学後で以前より耳が慣れているとしても、アメリカ英語は音を落としすぎだし早すぎて聞き取れる自信がないので却下。
カナダは移民が多く、のんびりしている人も比較的多いから、英語が聞き取りやすく訛りも少ないし、少々片言でも大目に見てくれると聞き、カナダに決めました。
自分を全力で甘やかしていますね。
そして本当はトロントに行くつもりだったのですが、最終的にバンクーバーにしました。
というのもセブ島の帰りの飛行機で隣に座っていた外国人がカナダ人で、話しかけてみるととってもフレンドリーで「バンクーバーはとってもいい場所だよ~」とのことだったので、これも何かの縁だと思い、彼の言葉を信じて行き先をバンクーバーに決めました。
ワーキングホリデーの準備は決めることがいっぱい
ワーキングホリデービザの取得は英語がわかれば自分でできます。
しかし私は全然自信がなかったのでネスグローバルというエージェントにお願いしました。
一般的に10万円くらいかかると聞いていたのですが、そこは5万円の手数料を払って、学費から引いてくれ実質タダということだったので、良心的だなと思い利用しました。
まず出発日、学校、ホームステイ先、海外保険の種類、そして滞在期間を決める必要があるのですが、私はとにかく面倒くさがりで、後回しにしていたら後々大変でした。飛行機代も上がるし…。
何せ何も知らないのにどこにでも飛び込む癖があり「学校嫌いだからホームステイ先だけ押さえて」と言っていたら、「知らない土地だからとりあえず学校に数週間通って情報収集した方がいいよ」とエージェントに諭されて、3週間だけ語学学校に通うことにしました。
ホームステイは2週間で、その間に次に住む家と仕事を決めました。
Jpcanada.comというカナダに住む日本人のコミュニティーサイトみたいなものがあり、そこであらゆる情報が手に入れられます。
市役所や銀行、携帯屋さんを探すのも一苦労だし、面倒な手続きとかをいちいち英語でやっていくのも大変でしたが、途中からだんだんと情報収集したり友達作ったりするのがRPGゲームのような感覚になってきて、楽しかったです。
何も知らなくても案外なんとかなりました。
英語が格段に上達したガブリオラアイランドでのWWOOFING!
3週間語学学校に通った後、フレッシュジュース屋さん、ハウスキーパー、WWOOFER、屋根掃除屋さんとしていろんなところで働いてみました。
「なんかこの仕事慣れたなー」と思ったら、新鮮さを求めて日本では絶対やらないだろうなと思うことをどんどん開拓していったところ、一番英語が上達したと思うのはWWOOFERをやっていた2週間です!
あまり知られていませんが、世界中にWWOOFという農業体験と交流のNGOがありまして、もちろん日本にもあります。
簡単に説明すると、WWOOF HOSTにはオーガニックファームだけが登録でき、食事と寝床を提供する代わりに、WWOOFERとして登録しているバックパッカーなどの旅行者や、その土地の農業を学びたい人達に1日5時間程度働いてもらうというシステムです。
主人が「10年くらい前に日本でやってみたけど良かったから、カナダでやってみたら?」と言っていたので、カナダでやってみることにしました。
私が選んだのは、ガブリオラアイランドという自然あふれる小さな島でオーガニック野菜を作っているDionさんのHeart & Soilというところです。
この島はとっても小さくて、自転車で2~3時間で一周できます。
そして、お金持ちしか住んでいません。それもあってかすごく平和でのんびりしていて、遊びに出かける際の移動手段はヒッチハイクでした。
多い時は1日に5回ヒッチハイクをして島の西の端から東の端まで往復しました。
車中の話題もファンキーで、「マジックマッシュルームがどうのこうの。」「シーシェパードとクジラハンターの攻防を今から見に行くんだ。」とか、「あはは~さっきまでマリファナしてたの~。楽しい~。」「あ、そう言えばさっきの土地500万ドルで売ってるんだけど興味ない?」とか、そんな日本では耳にしないような話題が飛び交っていました。
ヒッチハイク以外にも自転車という移動手段があったのですが、到着した次の日、一緒にキャビンに寝泊まりしていた韓国人の女の子と海に泳ぎに行こう!ということになりました。
楽観的思考で私の足では地面につかないカナダ人サイズの自転車にまたがり出発したのですが、キャビンを出てすぐの坂道を爆走している途中でブレーキが壊れていることに気づき、そこから2キロ弱の急なくねくねしたハンドルを切り損ねると確実に死ぬであろう坂道を命がけで乗り切った後では、もう2度とその自転車に乗って移動しようという気は起こりませんでした。
そしてその日の夕方、ドイツ人の女の子が新たにWWOOFERとしてやってきました。
韓国、ドイツ、日本という異なる言語を母国語に持つ3人がそれぞれのことを英語で紹介し、聞き、理解していくことはとても楽しかったです。
ドイツ人の子の英語が流暢だったため、私の片言英語でもいろいろ察してくれて、不自由なく会話が出来ました。
私が滞在したのは2週間だったのですが、朝起きてから夜寝るまで3人でずっと一緒に過ごしていたので、とっても仲が良くなって、仕事の後は泳ぎに行ったり、景色がいい場所に散歩に行ったり、土日は広場で開かれているマーケットに行ってパンを買って海で食べたり、いっぱい遊びました。
そして、女子が3人いればトークも弾み、ずっと話しているので英語が格段に上達しました。
カナダには6カ月間いましたが、この2週間以上に成長した場面はなかったと思います。
カナダに住みたいかどうかと聞かれると…
6カ月のうちに友達もできたし、妹や主人が遊びに来てくれ、旅行もしていろんなところに行けたし楽しかったのですが、カナダに住みたいなとは、本当に全然1ミリも思いません!
ここでは楽しかったことばかりを書いていますが、「ふざけるなよ?」と思ったことも多々あったし、インド人と中国人には気を付けた方がいいし(私が出会った人たちは)、ホームレス多すぎだし、ヤバい奴もかなりいるんです(笑)
「もう最悪!!」と思う出来事があったとしても、その先を生きてみると、「なんだ必要なことだったんだ。結果オーライ!」と必ずなるので人生は本当に楽しい。
人生で起きることの全てが、私の糧となり血肉となり、誰もが誰かを幸せにして自分も幸せになることがこの世界の正しい循環であって理であってほしいと思います。
自分という人間を意味のあるものとして生きていきたいと思うし、でもそうではなくて本当は生きているだけで生きる意味を全うしているのではないかとも思います。
また人生は選択と決断の連続ですが、自分がその時どちらを選択したかによってではなく、決断する瞬間、結果をどう思い描いていたか、どうなることを確信したかによってその先は作られるのだと思います。
「思います」ばかりになってしまいましたが、これがカナダでの旅の中で考え、感じたことです。
重要なのは「どちらを選ぶのか」ではなくて、「何を願い、自分はこれからどうなりたいのかを決めること」が、自分の人生の舵を取り、楽しく活き活きと生きていくために大切なことだと気づきました。
あー、ガブリオラアイランドにまた行きたいです。
みんなに会いたい!
「いつか絵を買わせてね」と言ってくれたので、今度キャンバスを持って遊びに行こうと思います♪
世界中を歩き回る度に、行きたいところが増えていきます。
人生100年なんて短すぎです。
寿命1000年のハイブリッド人間になりたい!
今回も最後まで読んでくださりありがとうございました。
ではそろそろおしまいにして、次回はフランス旅行のお話です。
ではまた、お楽しみに!
デウェルシヤン 穂波
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