【コラム】自己肯定感を上げるコツ(長谷部真実)
みとん今治をご覧のみなさま、こんにちは。
メンタルトレーナー長谷部 真実です。
「コンプレックスは、魅力に変わる」をコンセプトに
メンタルトレーニングオフィス Shining Oneを主宰しています。
第4回のテーマは、「自己肯定感をあげるコツ」
「自分は自己肯定感が低いから・・・」
「自己肯定感の上げ方がわからない・・・」
そんなお声をよく聞きます。
このコラムを読んでくださっているあなたの自己肯定感はどれくらいですか?
ご自身で高いと認識されているでしょうか?
それとも、低いと認識されているでしょうか?
今よりもあとどれくらい自己肯定感が上がれば自分のことをもっと好きになれるのに。と思っていらっしゃる方や家族や身近な人がもっと自己肯定感が上がればいいのにと感じてらっしゃるかたもいることでしょう。
今回のコラムでは、自己肯定感を上げるコツについてお伝えします。
そもそも、日本人は自己肯定感が低い!?
内閣府の有名なデータで自己肯定感調査「今を生きる若者の意識〜国際比較から見えてくるもの〜」というものがあります。
先進7カ国に対して、次のことがらがあなた自身にどのくらいあてはまりますか』との問いに対し、『私は、自分自身に満足している』に『そう思う』『どちらといえばそう思う』と回答した者の合計を調査したものです。
日本は、今の自分に満足していると答える若者が全体50%以下という結果となっています。
グラフから見てもわかるように、他の国は70%以上の若者が自分に満足していると答えています。日本人の自己肯定感の低さが国際的にみて低いことが、文部科学省等でここ何年か課題に挙げられています。
2013年度の「子ども・若者白書」によると、「自分自身に満足している」と回答した若者(満13~29歳)の割合が統計対象の7ヶ国(日本・韓国・アメリカ・イギリス・ドイツ・フランス・スウェーデン)の中で最も低い45.8%であることが明らかになっています。
次に低い韓国の割合が71.5%ですので、日本が突出してその割合が低いのです。
このように日本人は、国際的にみても自己肯定感が低い傾向にあります。
実用日本語表現辞典によると、
自己肯定感とは、「自分のあり方を積極的に評価できる感情、自らの価値や存在意義を肯定できる感情などを意味する言葉。」とされています。
「肯定的な側面、そして否定的な側面も含めて、ありのままの今の自分を受け入れている」という状態です。
いい面ばかりとか悪い面ばかりに注目するのでは無く、どちらも自分自身だと認識できることです。
自己肯定感が高いときと低いときでは、行動や感じ方に、どのような違いがあるの?
自己肯定感が高い、低いと感じるのは自分の心での評価や感じ方なので、客観的な数値で表せるものではありません。
しかしながら、どのような行動をとっているのか、またある出来事に対してどう感じるのかということは違いがあります。
体調に変化の波があるように、自己肯定感も自分の調子がいいときとそうで無いときで
高くなったり、低くなったりします。
いくつか例を挙げますので、あなた自身を振り返ってみてくださいね。
○褒められたときの反応
<自己肯定感が高いとき>
・素直によろこぶ
・相手に感謝する
<自己肯定感が低いとき>
・受け取ることができない
・嫌味だと感じる
・何か裏があるのでは?と感じる
○怒られたり、指摘されたときの反応
<自己肯定感が高いとき>
・あまり落ち込まない
・自分のミスを素直に認める
・より自分を高めるための意見として歓迎する
・そもそも怒るという人が少なくなってくる
<自己肯定感が低いとき>
・必要以上に落ち込む
・ミスは許されないと完璧主義になる
・逆に怒ってしまう
・拒絶してしまう
いかがですか?
心が疲れているサインを見逃さないで!
ここで大切なのは、自己肯定感が低いこと=よく無いとさらに自分をジャッジすることではないということです。
自己肯定感が低くなっているということは頑張りすぎたり、無理をしすぎたり、我慢しすぎたりして自分の心が疲れているというサインです。
このサインを見逃さないことが大切です。
では、心が疲れているとどうなるのでしょう?
わかりやすい例としては、言い訳が多くなります。
例えば、時間が無かった・忙しかったとか、私は悪くない・あの人のせいという責任転嫁をしてしまうとき、もう少ししたらやろうと思ってた。あとでやろうと思っていたというような後回し&先延ばし傾向が強くなっている場合です。
このように言い訳が多くなっているときは、必死で自分の心の奥にある大切な部分を守っているときです。
心の奥には、いわゆる自分らしさ、自分が大切にしている価値観があります。
自分らしさや価値観というのは、自分が何を見て、聴いて、感じて、どう行動するかという判断基準であり、自分の中のルールです。
なので、簡単に傷つけられては困るので心の奥にしまっているのです。
その自分の大切なものを傷つけないよう守るのが言い訳なのです。
言い訳したくなったときは、安心出来る人に聴いてもらいましょう。
飽きるまで言い訳して大丈夫です。
自己肯定感を上げる2つのコツ
では、実際に自己肯定感をあげて、心を元気にして行くにはどうしたらいいでしょうか?
それは、できたことに注目すること!
好きなことに注目すること!
この2つです。
あれが出来ていない、これが足りないなど「無い・無い」に注目していると気持ちが下がります。
逆に、「できた」「ある」に注目していくと、気持ちが上がります。
充実感や達成感、自分が成長したなと感じることが出来ます。
今までの人生を振り返ってみてください。
歩けるようになったり、自転車に乗れるようになったり、新しい環境に飛び込んだり たくさんの初めてを経験し、それをやってきました。
普段忘れているかもしれないそんなひとつひとつの行動が自分の気持ちを満たしてくれます。
そして、好きなことに注目すること。
好きなことというのは、自分の理想や憧れ、ワクワクが詰まっています。
だから、時間を忘れて没頭したり、いくらでも集中したりできるのです。
世の中には、好きを極めて仕事にしている人もたくさんいます。
「好き」の中には、自分を幸せにしてくれるヒントが詰まっています。
自己肯定感を上げるというのは、心を守り、育てることです。
心が疲れているとき、自己肯定感が下がっているときほど
小さな「出来た」に注目して、「好き」なことをする時間を作りましょう。
あなたとあなたの大切な人たちが、今日も明日もキラキラ輝いていきますように。
長谷部真実
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