ばりじんNo.34。mavie YOGA 池本知世さん。
自分らしい自然な生き方を。
ばりじん34人目の紹介は、6月6日から新たにヨガ教室をオープンする予定のmavie YOGA 池本知世さんのご紹介です。
ばりじんの女性比率が圧倒的に少ない中で貴重な女性に取材をしてきました。
ヨガを始めるに至った経緯や、前職のことなどお伺いしてきました。
ぜひ最後までご覧ください。
ただ漫然と過ごした学生時代
今治で生まれ育った池本さん。
高校まで今治で生活。その後栄養士を目指して三重県にある短大に進学したそうです。
ただ、現在のヨガにつながるような運動は中学のバレー部までで、高校では帰宅部だったと話します。
「私、割と優等生タイプだったんですよ。笑 とりあえずすぐ周りに順応することはできたんですけど、特別に何も考えずに、何かに打ち込むこともなく過ごしていましたね。」と話す一方で、
「その都度やりたいことはやってきて、楽しくないわけではないけど、何もない学生時代だったなって感じですね。」
そんな池本さんが進路を栄養士へと向けた理由は、祖父だったと話します。
「おじいちゃんが入院してた時に、ご飯の時だけ元気だったのを記憶していたんです。それを見て、これだ!と思って、食とか健康に興味を持ち始めました。」
そうして三重県の短大で栄養学を学び、卒業後、今治に戻って就職することに。
バランスがうまくとれなかった会社員時代
学生時代の想いを胸に就職した栄養士としての病院勤務時代。
栄養士には、国家試験である「管理栄養士」という資格があるんですが、働きながらその資格勉強を続けて、無事に取得。当時のことを振り返ってもらうと、
「とにかく一生懸命でがむしゃらだったと思います。上司や先輩から言われた通りに業務をこなしていましたね。」
仕事の内容としては、献立・メニューの作成や、病状に合わせた栄養指導など、その職務は多岐に渡るそうです。
ただ、しばらくすると徐々に意識が変化してきます。
「仕事のやりがいという点ではすごく魅力的でした。ただ、どうしても仕事内容としては忙しいこともあり、業務的に数を『こなす』作業になってしまっていました。」
さらには、「やはり病院にいると死に直面することもでてきます。そうした中で、自分が一生このままでいいのかなという気持ちがどんどん出てきました。」
会社員として落ち着き、全体が見渡せるようになってきた4年目くらいから自分のこれからについての疑問が出始めます。
「その時職場でもいろいろあって、だいぶメンタル的にもやられたましたね。そんな中でネットとかでいろいろ見てると、『なんかヨガやってる人ってキラキラしてて楽しそうだな。』という感じになりました。」
(ホームページより。大三島で撮影)
このタイミングでヨガに出会います。
そこで勤めながらいろいろ探した結果、松山のヨガ教室に通うことになります。
ヨガへの芽生えと独立
こうしてヨガと出会い、体験し始めた池本さん。
当時は自分でヨガを始めるなんてことは想像しておらず、「とりあえず続けてみようか。」という程度だったと話します。
ただ、次第に自分の普段の生活の中で、ヨガに対する姿勢が変わりつつあり、「これは普段頑張る人たちのはけ口として、自分がそうだったように、誰かに伝えることができるかも」と思い始めます。
そう考え始めた時に、職場でも患者さんと話した際に、
「やりたいことあるなら後悔するようなことしちゃダメだよ。」という言葉ももらったこともあり、5年間働いた職場を退職し、やりたいことを実現する道を選びます。
「やっぱり病院でもそうだったんですけど、誰かの人生を少しでも変えたいという気持ちがあったんです。全世界の人にとかは無理ですけど、自分の周りの人たちに少しでも前向きになってもらえるきっかけを作ることができたら。」と、ヨガへの想いを強くしていきます。
「ヨガって実は資格なくてもできるんですけど、やっぱりやるからには一度本気で学んでから始めよう」ということで、今年の4月に全米ヨガアライアンス認定資格(RYT200)を取得。
新たなヨガインストラクターとしての人生がスタートします。
頑張らなくてもいい。自分らしさを。
先ほどの最後にヨガインストラクターと書いてはみたものの、実は池本さんはそう名乗っていません。
わかりやすく説明するためにそう書きましたが、実は肩書きは「スーパーハピネスアドバイザー」
ちょっと謎の肩書きだと思うかもしれませんが、これにはヨガに対する確固たる想い入れが。
「極端な話、私の教室に来て、ヨガしなくてもいいと思っているんです。ヨガがやりたいわけではなく、『普段頑張りすぎている人が、頑張らない場所』を目指して、少しでも誰か近くの人の幸せの総量の一部になれればいいなという気持ちです。そのツールの一つとしてヨガがあるだけで、あくまでヨガが目的ではなく、誰かのハッピーのきっかけをつくれればいいなと思っています。」
(ヨガを行う自宅スタジオ。最大7名まで利用可能)
自分がしんどい時に助けられたヨガ。ただ、それだけにこだわらずに、空間、場所、笑顔、その全てで誰かの幸せの手助けをしたいと話す池本さん。
「もっというと、ポーズなんていらないかもですね。実際ホームページなんかにはすごくヨガのポーズしてる写真を使っていますけど、私もめちゃくちゃ体固かったですし、ヨガのポーズを綺麗にすることが目的ではないですから。わかりやすくするためにああいう写真を使ってますけどね。笑」
だから、男性でも女性でも。子供がいてもいなくても。どんな年齢でも大歓迎です。
そんな池本さんのヨガスタジオの名前は「mavie YOGA」
「mavie」とは、フランス語で「私らしい自然な生き方」という意味だそうです。
自分と向き合うことで出てくる自分らしさ。無理をしない自分。
ヨガというツールを使うこともあるし、あるいはただそこに通ってお話しするだけで自分と向き合うことができるかもしれません。
(自宅ヨガとして利用する家の庭。近くには緑ばかりで癒しの空間に)
そんな空間としてハピネスアドバイザーと自らを表現します。
「具体的な数値目標とかは持っていないです。先のことはあまり考えずに、とりあえずやりたいことにチャンレンジしようと思って始めています。幸い応援してくれてる人もいるので、1人でとりあえず頑張ってみようと思います。」
「頑張りすぎてる人の頑張らない場所」
かつて自分がしんどかった時期に救われたヨガ。
そのヨガさえもツールとして捉え、とにかく頑張っている人の自分を見つめ直す空間に。
自分自身も含めて無理しないペースで、池本さん自身も自分のハッピーを追求します。
そのためには多くの笑顔が周りに並ぶことが重要だと思います。
頑張りすぎる人へ。
「自分らしい自然な生き方」を考えることのできる場所があるよ、と。
そんなメッセージをもらったような気がします。
(ホームページより。大三島で撮影)
いよいよ6月6日の寺ヨガからスタートするそうです。
詳しくはホームページをご覧ください。
mavie YOGA
池本知世