ばりじんNo.30。近藤常夫さん。
食を通じて地元を元気に。
ばりじん記念すべき30人目は、はしはまスーパー ハッピープラザ店で店長を務めます近藤常夫さんです。
仕事に対する想いや、自転車を中心としたプライベートな一面までお伺いしてきました。どうぞお楽しみください。
無気力だった学生時代
生まれも育ちも今治だという近藤さん。
学生時代を振り返っていただくと、どうやら「燃えない男」だったそうです。
「小さい頃からあまり『これになりたい』とか『夢に燃える』とかいう感情が全然なくて、小学生の時からずっとどれも中途半端でしたね。やればできると言われ続けて、ずっとやらなかったタイプの人間です。」
これだけ聞くと、なんともパッとしない学生時代だったのかと思うと、一つの転機がやってきます。
「親友が学生時代に精肉店のアルバイトを一緒にやらないかと誘ってくれました。17歳の時でした。人との出会いがすごく大事で、そこの社長さんに本当によくしていただいて、自分の父親に人生のなんたるかを教えてもらったとは思わないですが、これから社会人とは、人間とはみたいなものを社長に人生で初めて教えていただきました。」
「魚よりも肉が好きなので精肉店の仕事も面白かった。」と話すものの、入って15年ほど経ち、そのお店が閉店し、次の働き先を探すことになりました。
はしはまスーパーへ
そうして次の仕事先を探す中で、前職の取引先の方からご紹介いただき、株式会社波止浜スーパーに入社。
精肉店で働いていたこともあり、初めはそのまま精肉店部門でのお仕事だったそうです。当時を振り返っていただくと、
「会社は変わっても仕事内容はそれほど大きく変わらなかったので、大丈夫かなと感じはありました。ただ、学生時代から前職でしか働いたことがなかったので、外の世界を知らなかった分、多少の不安はありました。」と話します。
30歳代半ばでの会社都合での転職という難局を見事に切り抜けました。
以降20年間波止浜スーパーで勤務し、今では店長という立場へ。
「さすがに20年もいたら他になる人がいなくなったから私に回ってきたという感じですかね。笑」
その仕事内容は多岐にわたり、
「店長と言っても小さなスーパーなので、レジも打ちますし、発注や品出し、シフト管理なんかもやります。なんでもやりますよ。」と2年間務める店長のお仕事について話していただきました。
地元スーパーにしかできないこと
大手スーパーが軒並み大型店舗が進出してくる中で、地元スーパーであるはしはまスーパーでの仕事についてお伺いしました。
「会社の理念が『食を通じて、幸せを共につくる』です。大手にはない安全・安心の商品であったり、体に優しかったり健康的な商品を多く取り揃えています。その中で、愛媛の東予地方ではしはまスーパーでしか取り扱ってない商品なんかもあります。」
「大手の大型店舗が増えることについて、怖さはもちろんあるんですけど、大手がやらない、お客さんにとって喜ばれることを地道にやっていくことで、支持を得ることができると思っています。小刻みにイベントなんかもやることで、楽しさを共感出来る店舗を目指しています。とにかく楽しいと思ってもらえるお店にしたいですね。」とその店舗運営でのビジョンをお話いただくとともに、
「やっぱり食だけでは健康って実現できないと思うんですよ。そこに運動を取り入れることでさらに健康という部分は満たされると思うので、せっかくしまなみ海道の入り口付近にあるお店なので、『しまなみ海道渡って今治に着いたら、とりあえずはしはまスーパーへ』みたいな場所になることが次の目標です。」と未来の展望も話していただきました。
プライベートは自転車を中心に
そんな近藤さん。
実はもう15年近くサイクリストとして自転車を中心にプライベートが構成されているそうです。
休みの日になると、近所はミニベロで、遠くにはロードバイクでと、3台所有する自転車を使い分け、いろんなところにでかけているそうです。
そして、「おいしいものを食べる」ということがオフの楽しみとのことです。
「よく個人店のカフェなんかにも1人で行くんですけど、カウンターに座って店主の方と話をするのが好きなんです。そこに集まってくる人たちも話すのも、それぞれのコミュニティを楽しんで、濃い時間を共有しています。」
と話しており、InstagramとFacebookのSNSも使っていろんな方々と情報交換をしているそうです。
さらには最長では香川県まで片道100kmの遠征?旅行?にも行ったそうです。
自転車に全く乗らないぼくには衝撃的な内容でした。
さいごに
公私ともに健康的な生活を送る近藤さん。大事にしていることは、
「人生を生きる上で最も大切なものは、健全なものの考えかたである。」という言葉だそうです。
仕事をする上で嬉しいことは、
「お客さんから、『近藤さんがオススメしてくれたやつすごくよかった。』という声を聞くと嬉しいですね。また、西条や新居浜なんかからもわざわざお越しいただきます。そういった方がまた紹介をしてくれてお知り合いを連れてきてくれたりして自分たちの考えの輪がどんどん拡がっていくことが本当に嬉しいことですね。」と自身の仕事上での喜びを語っていただきました。
安全で安心な商品を届けることも、お客さんにとって健康なことのために運動も含めた提案をする。
そうした健全な考え方が仕事にもプライベートにも通じているようです。
人間が生活していく上で欠かせない、1日に3度も訪れる「食」。
その大きな役割を担うスーパー。
さらに今や少なくなってきた地元のスーパー。
健全なものの考え方で、その重役を全うする近藤さん。
いつも笑顔でお店でお迎えしてくれます。
はしはまスーパー ハッピープラザ店
店長 近藤常夫