ばりじんNo.55。保育士・ゆき先生・いおり先生・あおい先生 〜Job marche〜
今年度から始まった「Job Marche 〜働けるいまばり〜」の記事が今日から次々と公開されます。
20名近くの、今治で働く女性を取材しました。ぜひ2月いっぱいは、この「Job Marche」シリーズをぜひお楽しみください。
ばりじん55人目の紹介は、55人目と言いながら、3人の同時取材となります。初の試み!
ゆき先生、あおい先生、いおり先生の3人にお話をお伺いしました。
保育士さんが3人集まると、いろんな保育士あるあるが存在し、楽しい取材となりました。3人の対談形式です。ぜひ最後までお楽しみください。
なにか手作業が好きだった子ども時代
3人に同じ質問をすると、少し雰囲気は違うものの、共通点を多く見つけることができました。保育士あるあるがどんどん出てきます。
ーーまずみなさんの経歴をお聞かせください。
ゆき先生(以下、ゆき)私はずっと今治にいます。小中高と今治ですし、短大も今治のところに行ってました。
いおり先生(以下、いおり)私は高校まで今治にいましたけど、大学から神戸で、就職も大阪で、去年大阪から帰ってきました。
あおい先生(以下、あおい)私も高校時代は松山にいたことありましたけど、ほとんど今治ですね。
ーーいつ頃から保育士になろうと思っていたんですか。
(あおい)小学校くらいからずっと夢は変わってなかったですね。小学校の卒業文集はたぶん書いたと思います。
(いおり)私は幼稚園くらいから、保育士とか幼稚園の先生って言ってましたね。七夕の短冊とかにも書いてたみたいです。
(ゆき)ちっちゃい頃に素敵な保育士さんに出会ってなりたいって思っていて、高校生くらいで、急にふわっと思い出して、保育士になろうと思って短大に行きましたね。
ーーずっと保育士一筋だったんですか。
(ゆき)なんか小さい頃はいろいろやりたかったです。漫画家とかペットショップの店員とか。あとは花火職人とかにもなりたかったですね。花火のデザインとかしてました。笑
(いおり)私も小さい頃は染物屋さんになりたかったです。
(あおい)確かにみんなと一緒で職人さんって一度は憧れましたね。あと大学時代にバイトしてた関係もあってアパレルしたいなって思ったこともありました。
ーー職人さんはあるあるなんですね。
(ゆき)保育士ってなんでもできちゃうんですよ。職人とかに近いこともできますし、手仕事だったり工作だったり、絵も書くし、花火はできないですけど。笑
いろんな仕事が凝縮されているんだと思います。
ーー他に何か共通点あるんですか。
(あおい)私は小さい時から、自分よりちっちゃい子と遊ぶのが好きでしたね。
(いおり)私も近所に年下の子しかいなかったから、「将来は保育士さんやね〜」って言われてましたね。
(ゆき)私も近所の赤ちゃん生まれたって聞いたらお世話しにいってましたもん。笑
(あおい)なんなら「なんかすることない?」っておせっかいで行ってました。笑
ーーどうしてこの幼稚園を選んだんですか。
(ゆき)私は短大の実習時代にここに来てて、すごく温かく迎えていただいていたので、ここで働きたいなって。それで4年くらい勤めてたんですけど、一回違うところも見てみたいなっていうのがあって他のところに転職したんですけど、今年からまた戻ってきました。
(あおい)今治にずっといたいってのがあったので。私一時期松山にいたことあったんですけど、極度の寂しがり屋でめっちゃホームシックになったので、今治から出れなくなったので今治で働けるとこを探してたらこちらで採用していただいたという感じです。
ーー今治から出たいってのはなかったですか。
(ゆき)全然なかったですね。めっちゃ居心地いいし、安全やし。住むのは今治、遊ぶのは他のところかなって感じですね。
(いおり)私は大学は神戸に行って、大阪で就職してましたけど、いつかは戻ろうって思ってたので、いいとこだと思っています。出て行くときに3年くらいかなって目安がなんとなくあったんです。
神戸とか大阪でも3時間とかで遊びに行けるので、気軽に帰ってこれますし。
(あおい)松山にいてもホームシックになっちゃうくらいなので、もちろん結婚したのもなるんですけど、出たいとかはなかったですね。
みんなの安らげる場所に
ーー今はどんなお仕事をされているんですか。
(ゆき・あおい)私たちは幼児担当なので、基本的には遊びながら学ぶみたいなことを授業でしています。季節によっていろんな行事がありますし、子どもたちと体使ったりして遊ぶことが多いですかね。
(いおり)私は乳児担当なので、勤務の時間も少し違ったり内容も違ってたりします。それでも基本的にはお預かりして一緒に遊ぶ感じですかね。
(全員)カリキュラムはあるんですけど、それをいかに楽しくできるかっていうのをいっぱいしてますね。
ーー仕事をしている中でどんな時が楽しくて、どんな時がつらく感じますか。
(全員)楽しいのはやっぱり成長を目にした時ですね。トイレにちゃんと行けたとか、それだけでもすごく拍手しますし、幸せな気持ちになります。
それを親御さんと共有できた時にはすごくやりがいを感じますし、これに以上のことはないと思います。
逆に、自分がうまくできていない時はイライラします。子どもたちにうまく接することができなかったとか、伝えれなかったとかすると自分にイライラしますね。
帰りの車の中で大反省会ですよ。笑
ーーそこにやりがいを感じてるんですね。
やりがいと同時に強い責任感を持つことでもあるんですけど、自分たちの影響力の大きさを常に感じてます。
使っている言葉なんかも影響を与えますね。
ーーめちゃくちゃ大変な仕事ですよね。
それでもやっぱり見返りというか、嬉しく感じる瞬間も多いので、やっぱりこの仕事好きだなって思いますね。
ーー辞めたくなったことってあるんですか。
(全員)あります。
ーーそれはどんな時だったんですか。
(いおり)大阪時代に、行事ごともあるし、書類の整理とかもあったりで仕事でパンパンになってたときはつらくて辞めたいってなりましたね。
(あおい)私は責任の重さに潰されるというか、私で大丈夫なんかなって思って自分でできるのかって考えて思うこともありましたね。
(全員)でも今はすごくいい体制というか、仕事を一切家でやることはないので、仕事とプライベートの両立がうまくいっていると思います。
息抜きと、これから
ーーみなさんの休日はどんな過ごし方されてるんですか。
(ゆき)私はダンスです。西条とか松山とかにまで行ってますね。あとは旅行とかですね。
(いおり)私もヨガ行ったりしますね。あとは華道とかも始めたので、最近はそれを。
(あおい)私は犬の洋服作ったり、パン作ったりとかですかね。細かい作業してるとなんかあっという間に時間がすぎるので、そういう時間が好きだったりします。
ーーこれからどうなりたいという未来予想図はありますか。
(ゆき)もちろん保育士を続けたい気持ちはあるんですけど、他にもやりたいなっていうのはありますね。すごく漠然としてるんですけど、働いてたり、ストレスを抱えるお母さんたちをもっと楽にできたり、心を軽くできるようなことをしたいというのはあります。
(あおい)今のお母さんは1人で育てる意識が強いかなと思うんですけど、一緒にみんなで育てれるような、一緒に悩める人になりたいなって思ってます。
(いおり)やっぱりこの場所を子どもたちにとっても第二の家みたいになってほしいし、お母さんにとってもそういう場所になってほしいなっていう気持ちはあります。
3人で話すと、保育士あるあるがいくつも飛び出し、話したことのなかった部分まで共有できて、非常に楽しい取材になりました。
子育てをするみなさんへの気遣いや、強い信念や想いを感じさせられる時間でした。
保育士
ゆき先生・あおい先生・いおり先生