大三島で一棟貸ワークスペースを。増田茂樹さん・徳見理絵さん。
今回のばりじんは初の大三島のお二人!
23人目にしてようやく島の方々の取材ができました。
今回のご紹介は、今月6月1日に新しく会社を設立し、大三島でワークスペース付きの一棟貸宿泊施設を作る、増田茂樹さん、徳見理絵さんご夫妻です。
あまり長い時間をご一緒できなくて、もっとゆっくり話したくなるそんな魅力的なお二人でした。
今回お誘いいただいたのは、現在お二人が行うプロジェクト「瀬戸内の島で仕事をしながら滞在できる、ワークスペース付の一棟貸切の宿をつくりたい」
のについて。ただ、実際興味を持ったのはそのことではなく、お二人の働き方。
増田さんはシステムエンジニア、徳見さんはWebデザイナー。
つまりは二人いればWebのことなんでもできちゃうというやつです。
ただ、お会いして差し出された名刺は、新会社のものではなく、本業の名刺だということ。しかし愛媛では見ない社名。
よく見てみると、本社は大阪。
「???」
よくよく話を進めると、
「夫婦で1年くらい前に大三島に移住してきました。会社との話し合いで、リモートワークが認められ、大阪の会社ですが、大三島に住みながら大阪の仕事をしています。」
ということ。
なるほど。よく聞く都会の人が田舎でのんびりしながらPCをたたく。
まさにあれです。
そう。これです。
このスタイルを実現したそうです。
増田さんの祖父母の家が大三島にあり、以前から漠然と田舎暮らしを思い描いていた二人は、会社との交渉で大三島への移住を決断したとのこと。
こういうスタイルで成功した例として徳島県の神山町などが挙げられますが、そこもすでに取材済み。
つまりは、自分たちが住むことはもちろん、同じような環境を求める人たちを大三島に集めたいという願望を込めた上での移住だということです。
そんな中で、1年の時を経て、今回ワークスペース付きの宿を作っちゃおうということになったそうです。
しかも、その過程も島ならでは。
「近所のおじいさんと話してて、あの家がなぁ・・・という話を聞いた時に、とりあえず中を見せてほしいとお願いしました。そこで、ここを使えないかという話になり、購入することに決めました。」
と話すように、なんでもない地域のおじいさんとの世間話から新たな可能性が生まれたそうです。
ちなみに、島での生活の溶け込み具合を聞いてみると、
「だいぶ溶け込んでると思いますよ。うちは犬がいるんですけど、散歩してると絶対話しますからね。犬の散歩は移住者にはオススメツールですね。」
と話すと同時に、祖父の存在も語ります。
「やっぱり田舎の人は『どっから来たんぞ』ということで警戒すると思うんですけど、祖父の名前を出してその孫だと説明すると、非常に話は早いですしかわいがってくれます。」
そんな増田さん。
島で現在パソコン教室を行っているとのこと。
だがしかし。本当にすごいのは増田さんではなく、おじいさん。
「実はパソコン教室も祖父が始めたんです。そこにぼくが帰ってきて逆に参加させてもらっているんです。」
なんとなんと。
現在88歳になるというおじいさんがパソコン教室を!!
インタビュー中もその話にすごく興味を持ってしまって、本題ではない部分で盛り上がってしまいました。
そんなお二人。
移住したものの、やはり想いは、
「大三島の良さを肌で感じてもらって、新しいライフスタイルを発見できる場所を提供したい。」とのこと。
つまり、「とにかく一度来てみてよ。」「こんなところもあるんだよ。」という場所を提供したいんだと思います。
また、同じ環境での仲間を欲してるんだと思います。
やはり若者が少ないこういったしまなみ海道の島々は、環境は抜群でも、それを魅力に感じ、発信する人は多くいません。
その中心となるべく今回のプロジェクトに踏み切ったそうです。
ものすごく柔らかい雰囲気をまとったお二人。
そんなお二人が出迎えてくれる宿。
いろんな仲間が集える宿。
全国からの想いが交錯する宿。
そんな宿がこの秋のオープンを目指して活動中です。
CAMPFIREというクラウドファンディングのプラットフォームを利用して、みなさんのご協力を募っています。
いろんな地域の活性化の形はあるとは思いますが、こうした新たな価値を提供してくれる「ヨソモノ・ワカモノ」を応援することも一つの手段じゃないかと思っています。
ぜひみんなで今治というところを盛り上げていきましょう。
今だいぶいい波きてますよきっと!
CAMPFIREページ「瀬戸内の島で仕事をしながら滞在できる、ワークスペース付の一棟貸切の宿をつくりたい」
増田茂樹さん・徳見理絵さん