正確な右足を持つ男・上村岬選手!
正確な右足を持つ男!
6人目の選手はこの人。
背番号8番。MF上村岬選手(25)。
今シーズン先発出場21試合/途中出場2試合/5G(28試合中)
三重県出身の彼は、ジュビロ磐田というJリーグのユースチームから、サッカーの名門筑波大学を経て、ジュビロ磐田のトップチームへの加入を決めた。
そして今年、FC今治にやってきた。
1年間の期限付きの移籍で、レンタル移籍や、ローン移籍などと呼ばれる方法で今治に。
(ジュビロ磐田公式サイトより)
昨年度の選手一覧にもちろん上村選手も。
こうしてみると、ほんとにすごい人が来てるんだなと感じるでしょう。
ジュビロ磐田は現在J1に所属しており、来シーズンも残留が決定しています。
つまり、1部から5部への移籍ということ。
何度も聞かれていることは百も承知で、この内容が決まった時の心境を語ってもらった。
「何度も聞かれてますけど、正直やばいなぁという気持ちはありました。1部から5部っていう移籍はおそらく初の出来事なんじゃないかなと。それが自分ですからね。複雑でしたよね。」と。
ぼくもプロ選手になったことないので、その心情は推察することしかできないですけど、かなりいろんな気持ちが入り乱れてたと思います。
ただ、ジュビロ磐田と大きく違うところは、上村選手の存在感。
FC今治では中心選手として、中盤を構成し、試合での存在感は圧倒的。
ジュビロ磐田時代は、やはり試合に出れない時間が多く、自分のやりたいサッカーに近い今治のスタイルで、試合に出続けれていることはすごく喜ばしいし、楽しいと。
でも「試合に出れなかったジュビロ磐田時代も学ぶことは多かったですし、今の試合に出る中で学べることも多く、どっちも自分の成長につながるように思っている。」と。
すごく大人なんですよね。
プロ選手ってみんなこんな感じなんですかね。
ぼくより6つも年下の選手と話してる感じが全くしなかったですよ。
そして上村選手はぼくの個人的な印象としては、めっちゃいかつい雰囲気なんかと思ってました。
勝手なイメージですけど。
でもなんと。
ジュビロ磐田時代はいじられキャラだったし、今でも後輩からいじられることも多いと。
なんか意外な一面が。
そんな一面があるかと思えば、お酒が好きで、オフの前日とかは実は街に飲みに出てるとのこと。
「美味しいお酒好きなんですよ。磐田時代も結構先輩に連れてってもらいましたし、今でも後輩を連れて行ったりしますよ。」と。
後輩想いな一面をのぞかせます。
「トップリーグでやってた経験を、ぼくより下の世代には伝えなきゃいけないと思ってます。試合に勝つ以外の部分でも可能な限りぼくの経験を伝えていきたい」と。
かっこいいですよね。
25歳で、もうその感覚ですよ。
彼のプレイスタイルの特徴は、「上村岬から攻撃が始まっている」と思われるようなプレイをすること。
ゴールに直接つながる仕事はもちろん、攻撃のスタートのスイッチを入れる、起点となることが自分の仕事で、常にその意識を持ってプレイしていると。
上村選手はコーナーキックやフリーキックを蹴る機会が多いので、そこばかりに目がいってしまいますが、そうした攻撃の中心にいる姿を多く見ることが多いと思います。
ぜひそこにも注目してみてください。
ーー全国地域CLに挑む意気込みはーー
「JFLに上がれると信じてますし、それだけの力はあると思っています。残りの数日でうまくコンディションを持っていけば自然と結果はついてくると思ってます。常に集中して、上がろうよ!という気持ちをみんなが持つことが大事です。」
「ぼくは楽しみの気持ちの方が多いですね。もしかしたらの気持ちももちろんないことはないですけど、それ以上に楽しみにしてます。昇格させるためにぼくもここに来ましたからね。」
トップリーグの選手も太鼓判を押すチーム力を携えて臨む全国地域チャンピオンズリーグ。
彼の言葉を借りると、「この一ヶ月がサッカー人生の中で一番大事な時期になるかもしれない。」と。
その大事な時期をFC今治の選手として最大限楽しんでください。
今治市民みんなで背中を後押しさせていただきます。
彼の正確さを宿す右足が、JFLへ押し上げてくれると信じています。
ーー全国地域CL日程ーー
11月11日(金)〜13日(日)1次ラウンド
@西条市ひうち陸上競技場(愛媛県西条市ひうち1-2)
11月25日(金)〜27日(日)決勝ラウンド
@ゼットエー・オリプリスタジアム(千葉県市原市岩崎536)