選択的夫婦別姓、法制化を。サイボウズ青野社長ら3人が今治で講演。
日本人同士の結婚で夫婦別姓を選べる「選択的夫婦別姓」制度の勉強会が、5月27日に今治市総合福祉センターで行われました。
制度実現へ国を提訴するなどの活動を続ける「サイボウズ」の青野慶久社長ら3人が講演し、
「戸籍法の穴が不平等を生んでいる。誰もが当たり前に幸せの形を選べる社会の実現を」
と訴えました。
青野氏は、2001年に結婚して改姓して非常に大変な経験をされました。
旧姓を通称使用することの危険性を挙げると、
1.子供が病気や怪我をしたときに、戸籍名で職場に電話がかかったときに周囲が戸籍名を知らないとつなげない。
2.災害の時の本人確認で、戸籍姓の情報と旧姓が違うため、本人の確認が出来ない。
3..海外出張寺に、旧姓で予約されたとき飛行機に乗れなかったりホテルに泊まれなかったりする。
等、本人確認のコストが高まるし緊急時・災害時のリスクが高くなると講演しました。
選択的夫婦別姓・全国陳情アクション事務局長 井田奈穂氏による再婚による手続きの大変さを発表。
夫が手術をするとき、法的な家族でないと手続きが出来ない。
また、2児の母が改姓すると100以上の手続きをしないといけない。
等を講演しました。
医師である「恩地いづみ」氏も「旧姓」を通称しようしているものの、本人確認の時その証明で大変な思いをしたことを話し、また、これから老人ホームに夫婦で入居しようとしても事実婚では一緒に入居できないことなど、その他、別姓訴訟の例を講演されました。
夫婦同姓を強制している国は世界で日本だけのようです。
特に、結婚して旧姓のまま働いたり離婚によりそのままの姓を使う事が多くなるのは女性だと思います。
男性の方も相方の苦労を理解するため少し勉強をしてみるのも良いと思います。