Jリーグ昇格の味を知るベテランDF太田康介選手。
頼れるベテラン。太田康介選手。
新加入選手紹介2人目はツエーゲン金沢から加入した頼れるベテラン、背番号2番DF太田康介選手です。
静かに燃える愛情に溢れる熱い男のインタビューをお楽しみください。
今治に来るまで。
現在35歳の太田選手。もちろん経歴にも多くの輝かしい戦績があります。
大学卒業後は関東一部の埼玉SCに所属し、その後ザスパ草津(J2)、横河武蔵野FC(JFL)、FC町田ゼルビア(JFL→J2)、ツエーゲン金沢(J3→J2)と渡り歩きました。
(※サッカー専門新聞ELGOLAZO web版 BLOGOLAより)
タイトルにもあるように、J3というカテゴリーが生まれる前と後で、2度もJ2へ昇格するという昇格の歓喜を知る男です。
また「太田康介」と検索するとヒットするWikipediaでは、2005年から高校のサッカーコーチをやっていたという異色の経歴が書かれてるんですが、本人曰く「ちょっと手伝ってただけっすね。笑」と、微妙な判定の経歴もあったりします。
そんな経験豊富な太田選手がいかにして今治にたどり着いたのか。
加入のきっかけ。
実は代理人を立てずにこれまでサッカー人生を歩んできた太田選手。
昨年末がツエーゲン金沢との契約が満了し「スタッフとして打診を受けた。」ものの、「まだ現役でやれるし、やりたいと。」いうこともあり、自分で各方面とアポイントメントをとり始めることに。
そこで、かつて埼玉SC時代に1年先輩として一緒にプレイしていたGMの高司さんと連絡を取ることに。
そこで「本当にタイミングがばっちり合った。」というように、FC今治への加入を考えるようになったそうです。
「カテゴリーをたとえ下げたとしても、残り少なくなってきているサッカー人生で、情熱を燃やせるような先のあるチームでしかやりたくないという想いがあった。そういう意味で、ビジョンがあり、先がしっかり見通せるFC今治に行こうと決意しました。」
「昇格も経験してるし、その辺の経験も必要とされていると思った。」とも話してくれました。
今治の印象。
まだチームに合流して2ヶ月ほど。キャンプを通じて寝食をともにしたものの、「まだまだ探っている段階」だといいます。
「元々上下関係とかはあまり気にならないですけど、キャンプでだいぶプレイも含めて相互理解は深まったかなと思います。」と話すものの、戦術面への理解は「まだまだ」だと話します。
「メソッドの部分や監督が求められるものは、金沢でやってたサッカーと真逆に近いものだったりするので、やっぱり難しいですね。」
「でもそれと同時にまだ自分になかったサッカーの幅が広がっていくのも感じるので、楽しんでできています。」
初めて来たという今治の街については、
「なんか時間がゆっくり流れてますね。ファンの人も市民の人もなんか温かい雰囲気は感じます。」
「子供といろんなところに行って遊ぶことが最高の気分転換」だと話す太田選手が次に狙ってるスポットは大三島を始めとするしまなみ海道と、今治ではなくとべ動物園だそうです。
ちなみに、幼稚園のお迎えも行くみたいですが「まだサッカーの人だとバレてないと思う」と話していました。
今治でやるべきこと。
「守備の部分は当然求められる部分だと思いますけど、やっぱり若い選手が多い中で、調子のいい時はそれで全然いいと思うんですけど、サッカーってずっと調子がいいわけではないので、そういう時にいい流れを作り直す必要があると思うので、そこも自分の役目かなと思ってます。」
「ただ口で言うというより、姿勢で見せれればいいなと思ってます。今目の前のことを自分が一生懸命やることで、その先に昇格があるというイメージですね。」
今シーズンの抱負。
今シーズンの個人の目標は、「全試合フル出場」だと話します。
日ごろから自己管理は徹底しており、体の中も外もしっかりメンテナンスを行う太田選手にとっては年齢はあくまで数字にすぎないと言います。
「何がなんでも昇格です。何としてもJ3ということは変わりません。」
「さらに言うと、岡田さんが全国的に注目されても、結局チップチームの結果にしかみんなの目はいきません。なのでもう一つの目標としてもっと個人の価値を上げ、フォーカスしてもらえるように頑張ります。」
こうして話す太田選手の何よりのモチベーションは大切な「家族」
子供と遊ぶことが何よりも息抜きで、サッカーを頑張れる理由になるそうです。
大切な家族を守るため。
自分の価値を証明するために今治で情熱を燃やすことに決めました。
昇格という美酒を知る請負人。
その彼が今治に安定と未来をもたらせてくれるはずです。