ピッチを切り裂く甘いマスクの若き才能。向井章人選手!
甘いマスクがピッチを切り裂く。
新加入選手の紹介もいよいよ佳境です。
今回の紹介は、背番号26番FW向井章人(あきと)選手(18)です。
タイトルにあるように、ものすごい甘いマスク。
練乳レベル。
これで「ぼく笑顔とか苦手なんですよ。」ですからたまったもんじゃないですよ。
今シーズンの補強で一番最後に発表された、ヴィッセル神戸からレンタル移籍でやってきた2選手のうちの1人。
加入後すぐに合宿に入っていたので、ファンの方も今治で見る機会はなかなかなかったと思います。
このインタビューした日でまだ3日目という今治の新米。
そんな向井選手。
実は昨年末にトップチームに昇格したばかりの、年齢でいうとまだ高校生。
J1のヴィッセル神戸のユースチームでの活躍が認められ、そのままトップチームへ昇格。
その後しばらくして、FC今治へのレンタル移籍が告げられたとのこと。
初めに聞いたときは、「まじか。」
そりゃそうですよね。プロになったと思ったらすぐに他のチームへの移籍ですから。
でもすぐに気持ちは切り替わったそうで、
「自分がうまくなる可能性があるところなら、どこでもいいって気持ちになりました。」
すごくポジティブ。
もともとFC今治の存在も、知り合いのお兄ちゃんがFC今治ファンだったこともあり、いろいろと聞かされており、来てみるとさらにその雰囲気を魅力に感じたとのこと。
ただ、合宿にも参加して感じたことは、
「まだわからないことだらけです。相当頭を使わないとだめなんです。かなり複雑でまだまだ理解途中です。ぼく戦術理解とか苦手なタイプなんで。笑」
やはり新加入の選手にとってこの部分は最初の課題だということです。
ただ、彼の特徴はなんといってもドリブル。
ユース時代のチームメイトの、次回紹介する野田選手に言わせると、
「あいつは戦術理解とかかなり低いレベルですけど。笑 ボール持たせたら何かやってくれるんです。1人で何人も交わす姿をよく見たので、攻撃の信頼度はかなり高いですよ。」
と、チームメイトから信頼の高い突破力を持つ男。
自身でも、「やっぱりドリブルを見て欲しいですね。前線での突破力が持ち味なので、その部分にはかなり自信は持っています。攻撃のチャンスを作り出すのがぼくの持ち味です。ただ、フィニッシュの部分はまだまだ精度が足らないので課題ですけど。」
そんな明確なストロングポイントを持つ彼は、見られることが何よりの力に。
「やっぱり自分を見てくれてるってなるとテンション上がりますし、もっと行ってやろうって気持ちになりますよね。どんどん見られて調子に乗りたいです。笑」
「チームとしてもぼくみたいなタイプが少ないので、どんどん行けって言ってくれますし、雰囲気もすごく好きです。」
と若い彼を盛り上げる周りの選手達も彼の成長を助けているようです。
チームの昇格はもちろんJ3の昇格。
向井選手個人の目標を聞くと、
「とりあえず得点を取ることですね。10点とか言ってもいいですか??笑 出れる試合全試合に出てそのくらい得点したいです。」
将来は海外でのプレーを夢見る男。
それくらいはやってもらわないとダメです。
開幕に向けて、どんどんコンディションも上がっていると語る彼は、まっすぐした目でこのチームでやっていける自信をのぞかせました。
「ファンの方にもどんどん絡んできて欲しいです。」と話す彼が、若さとその爆発力で今治というチームを活気づけます。
ボールを持つと何かをやってくれる男。
1つのプレイでチームの雰囲気を変えてくれる男。
若さをプラスしたその爆発力が今治にやってきました。
レンタル移籍ですがまぎれもなく今治の一員です。
チームだけでなく、地域としても彼の成長と活躍を楽しみましょう。
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