ばりじんNo.14 スイーツデコの檜垣さん。
Kawaii文化を今治にも!
今回のばりじんのご紹介は、スイーツデコレーションアーティストの檜垣希実さんです。
この日もこの衣装でお迎えしてくれました。
どっか来るところ間違ったような感じでしたが、イベント時は魔法少女みたいな、かわいいケーキ屋さんみたいな衣装で登場するみたいです。
「Lux D’or」というブランドで、スイーツデコレーションを作るアーティストさんです。
メインはスイーツデコなんですが、何で作っているかというと、粘土。
粘土だけでも10種類以上あり、さらにはウレタンやシリコンなどのいろんな素材で、現在では食品サンプルなどの他の料理にもその活躍の幅を広げています。
おそらく専業でしているのは、今治で唯一かと思います。
そんな彼女。
実は結構しくじり人生だと語ります。
5歳から始めたピアノの影響もあり、高校を卒業して、岡山にある音楽大学に進学。
作曲の勉強をするも、その作曲作業の緻密さと、手間の多さに挫折し、苦悩の日々が。
そして朝起きれないというぼくと同じ病気に見舞われ、なんと大学を卒業するまで7年もかかるというしくじりっぷり。
その後1ヶ月ほどアメリカに旅行を兼ねて友達を訪ねていた時に、現地の人の携帯についてたマカロンのストラップを発見。
Kawaiiものへの欲求はその頃から強かったこともあり、日本に帰ってきて、時間のある時に趣味で自作するように。
それを友達に見せていると、そのうち「かわいい!」から「欲しい。売ってよ。」に変わり、徐々にその道に。
実は作品は全てが独学でスタート。
2008年からのスタートですが、その当時はミニチュアフードが主流だった時に、実物大の作品は珍しく、東京でのお仕事もいただけるように。
その後時代が檜垣さんに追いつき、リアルサイズのものも多く出回るようになりましたが、家具・インテリアの「franc franc」さんからお仕事をいただいたりと、その活躍が全国に広がりました。
彼女の原動力は、女性が発する「かわいい〜!」という言葉と笑顔。
「やっぱり若い頃とは違って自分をかわいいって言ってくれる人が減ってくるので、作ったものをかわいいと言ってもらえることでその満足を置き換えてます。笑」
と話す檜垣さん。
なんでもかなりぶっちゃけて話していただき、予定を大幅にオーバーして話し込んでしまいました。
これほどのかわいいスイーツを作る檜垣さん。
「私甘い物実は苦手なんです。笑
徐々に食べれるようにはなりましたけど、元々食べたいというのではなく、Kawaiiものを作りたいというのが原点です。」
ぼくが見るとおいしそうにしか見えないんですけどね。
なかなか面白いですよね。
「実はこれらの作品って特別な道具も使ってないですし、子供の粘土工作の延長みたいなものなので、ミスも少ないんですよ。本物のスイーツも完璧ではないですしね。だからそれほど神経質ではない私でもできるんだと思います。」
そうなると、誰にでも真似できてしまうんじゃないのかという疑問にもなりますが、
「最近は自分に自信もついてきました。同じ素材、同じものを使っても、色の組み合わせや、配置などで違いは格段にでてきます。その部分で他のものとは違いをつけれてると思います。」
これはかわいいとしか言えないですよね。
今治でもスイーツデコの教室を開催したり、イベントなどでワークショップを開催したりと、精力的に活動します。
実は、スイーツデコを広めたいというものはもちろんですが、「Kawaii culture」を広げていきたいという気持ちが強いそうです。
わかりやすくいうと、きゃりーぱみゅぱみゅみたいな世界観です。
こういったものは海外では少ないため、海外から泊まり込みで集中講義のようにスイーツデコを作りに来る人もいるそうです。
今でもブライダルのお仕事はいただいてるみたいですが、今後はさらに
「ウエディングドレスにデコを装飾するとか、さらには家を丸ごとお菓子の家にするとか、おおがかりなデコレーションをしたいですね。」
「今狙ってるのは、サイクリストの聖地今治で、ショートケーキの自転車とかやりたいです!協力してくれる人探してます!笑」
と、地元を盛り上げることにも一躍買いたいという気持ちもあるんです。
こういう新しく、馴染みのないものが新たな文化として芽吹くこともあります。
そういう変化を楽しんでいくのも地方ならではではないでしょうか。
「Lux D’or」とは、「特別な、贅沢な金ピカ」。
Lux D’orの商品や、それを作っている時間が、それぞれのお客様自身の特別でキラキラしたアイテム、時間になることを願ってつけたそうです。
みなさんもぜひKawaiiアイテムで特別なキラキラした時間をお楽しみください。
Lux D’or
Designer 檜垣希実