日本遺産 村上海賊開発料理レシピ
日本遺産認定から3年目の村上海賊をPRするため、今治市と広島県尾道市などでつくる村上海賊魅力発信推進協議会が主催した。「日本遺産大使」を務める村田吉弘さんと東京のフランス料理店「オテル・ドゥ・ミクニ」オーナーシェフの三國清三さんが協力し、2人が昨年、瀬戸内しまなみ海道沿いの島々をめぐり、村上海賊をイメージさせる食材を探して開発した新料理レシピについて説明がありました。
村田さんが選んだのはオコゼ。身は美味だが、ひれに毒があり、ややグロテスクな顔が特徴だ。「武骨な姿が村上海賊を連想させる」と村田さん。「こんなにおいしい魚なのに、東京や大阪など都市部で広く流通しておらず、食べた経験のある人は少ない。瀬戸内へ観光客を呼ぶのに最適な食材」と話されています。
三國さんは、レモン果汁と卵、グラニュー糖、バターなどを混ぜて、レモンの皮をすり下ろした「玉子グリーンレモン」という料理や、蜂蜜と生姜を使ったレモンティーなど、調理を交えながら解説しました。
村田氏考案「おこぜの茶漬け」
「おこぜと実さんしょうをそぼろにした、これまでにないお茶漬けです」
三國氏考案「グリーンレモンティー」、「玉子グリーンレモン」、「鶏鍋の塩レモン味」
「グリーンレモンの特徴的で爽やかな香りを際立たせました」
今回、日本遺産「村上海賊」を食を通して都市部へPRしようと、瀬戸内の食材を使った創作料理を京都の料亭「菊乃井」主人の村田吉弘さん(66)が考案し、1月15日に今治市みなと交流センター「はーばりー」でレシピ説明会および試食会がありました。
「おこぜの茶漬け」は、京都らしくあられが入っています。食べると、まずわさびの香りがあり、次に山椒の香りがあり、最後にオコゼの香りとだんだんと香りが変わって来ます。是非食べて頂きたいですね。
創作したレシピは、新たな名物料理として観光客や市民に親しんでもらうため、地元飲食店などに公開されました。レシピを利用するには協議会への登録(無料)が必要です。
村田吉弘氏
料亭「菊乃井」主人
三國清三氏
東京のフランス料理店「オテル・ドゥ・ミクニ」オーナーシェフ