JAMSTEC深海調査研究船「かいれい」愛媛県初公開!
バリシップ2017のイベントで、国立研究開発法人海洋研究開発機構(JAMSTEC)深海調査研究船「かいれい」が愛媛県初入港・公開が行われました。予定では、24日に入港予定でしたが、前日まで、マリアナ海溝で調査をしていたため25日にずれ込みました。
24日に予定していました歓迎式典は中止となり、25日は行われませんでした。
25日10:45~旧大型フェリー岸壁に入港しました。タグボート2隻に誘導されてゆっくりと入ってきました。深海調査研究船「かいれい」は、最大潜航深度7000mまで潜航調査することができる無人探査機「かいこう7000II」の支援母船として、海溝域の海底調査を行う船です。瀬戸内海は浅く、調査することがないので殆ど見ることはないと思います。
白い船体に朱色の煙突で、船首側から見ると、小型の客船のようにも見えますが、船尾には大きなクレーンが付いているので、こちらから見たら、特殊な船のように見えます。
歓迎式典は行われませんでしたが、市長をはじめ市の職員の方によるお出迎えを行い、記念撮影をしました。
その後、深海調査研究船「かいれい」船内の会議室で記念品の交換が行われました。今治市長から盾、副市長から今治タオル、女子職員から花束が贈られました。深海調査研究船「かいれい」から記念の盾が市に贈られました。
船内を見学させて頂くと、まずブリッジはきれいですっきりしています。写っていないですが、操舵輪も小型でした。
見学ようにパネルが展示されていました。深海調査研究船「かいれい」の説明もありました。
これからは、普通の船にはない調査船独自の機械です。
「マルチナロービーム音響測深装置」は、音波を利用して海底までの距離を測る装置です。細いビームを120本以上発射して、広い範囲を精度良く測定できるのが「マルチナロービーム」です。得られたデータは船上で処理され、すぐに海底地形図として出力されます。
一番興味があるのは、「かいこう7000II」のコントロールで、深海調査研究船「かいれい」船上から行います。ランチャーとビーグル、それぞれの操作を行うために、操作員は3人で行います。見えにくいですが、ジョイスティックで操作します。ゲーム感覚ですね。
いよいよ深海に潜る機械の見学ですが、深海がどんな場所かカップ麺のカップで見せていました。深海の水圧は強力なもので、水深1,000mで約100気圧、1平方cmに1kgの力がかかります。空気の泡をたくさん詰め込んだ発泡スチロールを沈めるとどうなるか。左側のカップヌードルの容器は、右側のようにミニサイズになります。
深海調査研究船「かいれい」は後部にもブリッジが付いています。この後部操舵室ではクレーン作業の指示を行います。
「かいこう7000II」はここのクレーンでつり上げられます。
「はーばりー」みなとホールでは、5/27(土)28(日)の2日間、10:00-16:00まで
JAMSTEC資料出張展示がご覧いただけました。
しんかい6500 1/2モデルシップ、「ちきゅう」モデルシップ、深海鉱物「チムニー」ジオラマ等展示されていて自由に見学出来ました。
JAMSTECグッズの販売も行われていました。こんなにグッズを展示販売するのもここが初めてだそうです。買われましたか?
深海調査研究船「かいれい」の一般公開は、13:00~16:00(26日)、9:00~16:00(27日)の2日間行われました。2日間とも大行列でした。
この間の入場者数は、26日(金)が746名、27日(土)が4,373名で延べ5,119人の入場者数だったそうです。
国立研究開発法人海洋研究開発機構(JAMSTEC)
http://www.jamstec.go.jp/j/
深海調査研究船「かいれい」
http://www.nmeweb.jp/duties_investship_kairei.html