名門から今治へ。そして海外を目指すFW片井巧選手。
サッカーのエリート街道を歩む男。
新加入選手4人目の紹介は、サッカーのエリート街道を歩んできた男背番号16番FW片井巧選手です。
なぜか完璧なタイミングで今治に引き寄せられた男のご紹介です。
笑顔が素敵な片井選手のことをちょこっと詳しく知ることができますよ。
今治に来るまで。
どんなスポーツ選手の世界にも、「名門」と呼ばれる学校はあります。
サッカー界で静岡県、さらに藤枝東高校といえばサッカー通なら誰でも知るレベルのエリート。
古くはゴン中山選手や、現在ドイツで活躍する長谷部選手、その他にも日本代表を多く輩出する名門高校その出身なんです。
その中で3年生の時にはサッカー激戦区のサッカー選手権静岡大会で得点王とMVPを獲得。
その後進んだ鹿屋体育大学でも1年目からトップチームで試合に出るなど、まさにサッカーの名門をまっしぐらにキャリアを積んできました。
(鹿屋体育大学サッカー部HPより)
この鹿屋体育大学も多くのプロ選手を輩出する名門。
そんな彼がなぜプロキャリアのスタートでFC今治を選んだのか。
加入のきっかけ。
FC今治側がまずはアプローチ。
国体の試合で片井選手が出場した鹿児島代表とFC今治の愛媛代表は対戦し、その後GM高司さんからお声がかかり、一度練習参加してみることに。
結局JFLというカテゴリーだからと少し否定的に見ていた印象も、実際参加してみると一変。
「みんな一人ずつの意識ももちろん高いですし、サッカーができる環境も抜群。J3も狙える位置だし、プロみたいだなという感じがしました」と話し、さらには
「中学のときは今のFC今治のサッカースタイルに似てたものの、大学時代のサッカーはパスやボール保持が重要視されず、少し楽しめてない部分があったので、ここなら楽しめるという感じがしました。」とその心境の変化を語ってくれました。
実際他チームからの「オファーもあった。」と話すものの、実は今治に引き寄せられた要因がもう一つ。
「彼女の就職先がたまたま今治にも拠点がある会社で、事情を話すと今治勤務になったので、これはもう行くしかないかなと。笑」
こうして来るべくして片井選手のFC今治への加入が決定しました。
今治の印象。
四国は初めてだと話す片井選手。
今治の印象を聞くと、
「ぼくからしたらめっちゃ都会ですよ。笑 鹿屋が田舎すぎてなんもなかったので、イオンがあるだけで十分ですよ。笑」と話します。
「だいたいイオンのフードコートに出没します」というので、イオンでは片井選手を探す旅をしてみても面白いかもしれません。
入ってみる感じるチームの戦術の印象としては、やはり「難しい。」と話します。
「キャンプでもそうでしたけど、練習→ミーティング→練習→ミーティング→試合みたいな感じで、今までとは全然違うという感覚ですね。ただ、かなり勉強にはなってます。」と話し、新加入選手によくある「頭が疲れる」という現象を片井選手も味わっている様子でした。
自分の特徴。
そんな片井選手の特徴は「スピードと裏への抜け出し。」
それに加えてドリブルもストロングポイントの一つだと話します。
ただ、そうなると味方選手との呼吸や相互理解が必要となってくるため、「まだイメージと現実の動きのギャップが埋まりきってないですね。」と今後の周りの選手との連携の重要性を話してくれました。
その一方で、「ぼく、守備苦手なんですよね。笑」と話していました。
サボっていたらぜひ試合中も声をかけてあげてください。
今シーズンの抱負。
そんな片井選手。将来的には海外でプレーすることを目標としているため、22歳にして「すでに焦りがある。」と話します。
「たぶんFC今治のレベルだと、Jのチームとそれほど大きな差はないんじゃないかと感じてます。なのでとにかく自分の目標を達成するためには、J3へ上がって価値のある選手になる必要があります。」
「プロ選手としてしっかり稼いで、ずっと応援してくれてる親にもなんとか恩返ししたいですね。」と静かにその決意を話してくれました。
その中で個人の目標としては、「二桁得点」をあげます。
「もちろんとにかく試合に出て、取れたら取れるだけとりたいですね。前線はJFLで得点の実績ある選手が2人いますけど、負けてないし、やれる自信はもちろんあります。」
と力強く話し、
「吉武監督が言うようにわくわくするサッカーを実現して、もっと今治を盛り上げていく、その原動力にぼくがなりたいと思います。それでJFL優勝したいです。」
おとなしそうな表情とは裏腹に、内に秘める闘志や野望は常に持ち続けている印象を受けました。
プロとしてキャリアをスタートした片井選手が、ここからさらにサッカーのエリート街道を突き進み、海外への道を開けるためには、今年の彼の活躍が欠かせません。
チーム内の競争はかなり高い状況にもかかわらず自信に満ちた表情で応えてくれました。
日本にとって価値のある選手へ。
彼の目指す場所はまだまだ先にありそうです。