不動のサイドアタッカー・片岡爽選手!
不動のサイドアタッカー!
第5弾の選手はこの人。
背番号2番。MF片岡爽選手(24)。
サッカーの名門筑波大学でキャプテンを務めていた彼は、昨年FC今治に加入。
学生時代はヴィッセル神戸のユース出身の彼は、まさにエリート街道を進んできた男。
J1での優勝を夢見る選手が選んだ地は、ここ今治。
なかなかの決断だったと思います。
また、昨年の悔しさを知る男でもある。
話しすぎて少し取材時間が長すぎたにもかかわらず、トレーニング後なのにシュッとした顔で取材に答えていただきました。
そう。
彼を語る上で欠かせないのは、このシュッとした雰囲気。
シュッとしたっていう言葉がぴったり。
ぼくの勝手なイメージは、「クールで無口なんかな」と。
全っ然。
めっちゃフランクで好青年。
おそらく今治に住む人は、昨年ではテレビで職場で働くことところを取り上げられてたので、映像で見た方も多くいるんじゃないんでしょうか。
その彼がもう今治に来ておよそ2年が経ちました。
だいぶ今治にも馴染んできてるみたいで、友達とかが今治に来た時にいつも行くところは「海の見えるカフェ」。
残念ながらみとん今治ではまだ未掲載ですが。
自分の特徴で好奇心旺盛という言葉を挙げたりもしてるように、いろんなお店に一人でも飛び込んでいくのが好きみたいです。
同じマンションに住む2人は、一緒によく出歩いてるみたいです。
ぼくも以前にはーばりーで見かけました。
昨年よりも今年の方が格段に声をもらえることが多くなったみたいで、5部とは思えない扱いをしていただいてるというのは痛烈に感じているということ。
決して浮かれちゃいけないし、勘違いしちゃいけない。
まだ5部という事実と、今年絶対昇格しなきゃいけないという想いが強すぎるからでしょう。
昨年の敗退の時はやはりシビアな世界だということを再認識させられたと。
しかし、昨年よりも今年の方がより選手層も厚みを増し、今年の方が当然気持ちも強くなってると。
そして、若い選手が増えた中で、今までよりさらに自分が模範となることを意識し、今年から入る選手に一番伝えてきたことは、「今年必ず昇格すること。」
話を聞く中で他の選手と違う言葉を聞けたのは、「なんかタイムスリップして去年のこの時期に戻ってきた感じなんです。ようやくスタートラインというか。」と。
四国リーグを優勝し、いろんな試合を経験したにもかかわらず、昨年のこの時期にまた舞い戻ってきた感じだという表現をしていました。
またここから、ここが最大の正念場だということを十分自覚しているからでしょう。
昨年の悔しさを知っているからでしょう。
そんな彼が語る夢の一番の近道は、「FC今治が上のステージに一歩ずつ上がっていくこと」だとか。
プロチームのユースを出て、名門大学のキャプテンを務めた彼には、ずっと応援し続けてくれている人たちが周りにいっぱいいるんです。
その人たちに自分の成長した姿を見せるには、一番上のステージでプレイするだけです。
「そのための一番の近道は、FC今治で一番上のステージまで駆け上がることです。もちろん移籍なども選択肢にはある中で、応援してくれる人の期待に応えるためにはこれが最善の選択肢だと思う。」と。
力強く語ってくれました。
ぼく自身FC今治のスタッフでもないですし、ただの今治市民ですけど、なんか嬉しくなる言葉を言ってもらえましたね。
どんな形であれ、地元の名前のつくものを大事にしてくれることは嬉しいものです。
ー全国地域CLに挑む意気込みはー
しばらく沈黙のあと、
「・・・勝ちたい。ただただ勝ちたいですね・・。」
と。その間、絞り出すように出たその言葉が彼にとっての1年の長さと苦悩を物語っているように思えました。
「もちろん勝つだけじゃなくて目標はもっと上にあるんですけど、勝たなきゃ、チームとしても個人としても次に進めないんです。勝って吉武監督を胴上げしたいんです。」
彼の持つ優しい笑顔のその眼には、奥に宿る強い気持ちを感じました。
彼は、自分がイメージするプロ選手というのは存在しません。
今まで日本ではあまりいないタイプの選手であり、模範となる選手は日本にはいません。
海外ではラームというドイツ代表の選手を参考にしているんですが、日本にはそのイメージを持つ選手がいないそうです。
「片岡爽というモデルを作り上げたいんです。」
と彼は言います。つまり、今まで日本にない像を作り上げようとするものです。
とてつもないタフな挑戦だとは思います。
ただそれを見届けることが我々にはできるんです。
期待していいんでしょう。
個人としてもチームとしても、際限のない夢と挑戦を見届けましょう。
ーー全国地域CL日程ーー
11月11日(金)〜13日(日)1次ラウンド
@西条市ひうち陸上競技場(愛媛県西条市ひうち1-2)
11月25日(金)〜27日(日)決勝ラウンド
@ゼットエー・オリプリスタジアム(千葉県市原市岩崎536)