U-17日本代表を経験した若き才能。楠美圭史選手!
東京ヴェルディ一筋の男がやってきた。
新加入選手紹介4人目は、東京ヴェルディの下部組織から伝統クラブを経験してきた背番号25番MF楠美圭史選手(22)です。
Jリーグの名門中の名門東京ヴェルディでジュニア、ユース世代を過ごし、U-16・17で日本代表の経験もある選手。
そんな輝かしい経歴を誇る楠美選手。
話してみるとかなり謙虚で控えめ。
渋みもあるんですが、まだまだ22歳。
先に発表された新加入選手の中では一番の若い選手です。
チームの岩脇選手とは一緒のチームでプレイしたこともあり、以前から今治の様子を聞いていたとのこと。
今治へ来たきっかけを聞くと、
「やっぱり吉武監督の存在が大きいと思います。代表時代のプレイがすごく面白かったんです。それでまたどこかでプレイしたいという気持ちはあったんです。実はそれでぼくから声をかけさせてもらって、逆ファー的な感じですかね。オファーをいただきました。」
東京ヴェルディのように、伝統のあるできあがったチームとは全く逆の新しいチームへの挑戦。
チームの印象を聞いてみると、
「年齢が若い人が多いので、めっちゃみんな仲いいですね。ユースの世代からトップチームに上がると、やっぱり先輩方は神の存在なので、上下関係がしっかりしてました。なので、めっちゃフランクな雰囲気にとまどってます。たぶんみんなもぼくに気を使ってくれててまだ敬語とか使ってくれてます。笑」
街の雰囲気に関して聞くと、
「前に大分にレンタルで行ってたこともあったので、地方についての免疫があったので、『これくらいか、なるほど。』と、すんなり入り込めました。笑」
「この間海の見えるカフェに行ったんですけど、あそこの雰囲気はすごくよかったですね。」
と、今治の人気スポットを早速満喫してくれた様子。
オフの日は家にいることが多いという楠美選手。
映画鑑賞で息抜きをしているという。
なんとも地味。
ニックネームも「けいし」。
そのまま。なので、現在ニックネーム募集中。
なかなかそのスタイルも派手なタイプではないのも本人は自覚している様子。
ただ、何よりその考え方はすごくしっかりしたもの。
「カテゴリーは問わず、常に上を目指すチームであることが、今治に来た強い理由でもあります。新しいものを街と一緒に作り上げるという経験をしたいです。J3、J2、J1へと上にどんどん行くことについて、今治以上のチームはないと思ってます。今治ほどのビジョンを持つチームはなかなかないですよ。」
と、すごく今治への熱い想いを語ってくれました。
狭い街なので、常に見られていることも、プレッシャーを感じることもあるけど、それも楽しめると話します。
そんな楠美選手。
プロになってからは「しんどい想いをする年が多かった。」と話します。
1年間充実したと言えるシーズンがなかった彼は、
「今治にはいろんな可能性があります。シーズンが終わった時に、楠美を獲ってよかった!と首脳陣から言ってもらえるようにしたいです。」
あまり数字を残せるタイプの選手ではないと語る彼は、
「ぼくは国体におそらく出れないので、全44試合のうち30試合以上は出場することが今年の目標です。もちろん昇格は目指します。」
そして、
「必要とされるなら、J3に昇格してもずっとここにいたいという気持ちでいます。」
そう力強く話してくれました。
今治市民にとってすごく嬉しい言葉。
内に秘める確かな闘志と今治への愛情が、すでに垣間見えました。
今治に期待してくれているそんな楠美選手を、もちろん街全体がサポートします。
精一杯走り回って、新しいチームから伝統あるチームへの第一歩の礎を築いていってくれることでしょう。