ばりじんNo.32。しまなみ温泉喜助の湯、臼意卓さん。
しまなみ温泉を盛り上げるキスケ一筋男。
ばりじん32人目のご紹介は、昨年11月にリニューアルオープンした「しまなみ温泉喜助の湯」の店長にこの4月から着任された臼意卓(うすいすぐる)さんです。
(喜助の湯の3階にあるラウンジのクマのぬいぐるみと一緒に)
早速写真でふざけてるやん!ってなりそうですが、臼意さんの言葉を借りると「当社はエンターテインメント会社なので」楽しんでいただけるならなんでもするらしいです。笑
ということで今回はどでかいくまさんとの写真からのスタートです。
決してふざけているわけではありません。
実は大学時代からキスケ一筋だというその人生についてお伺いしてきました。
ぜひ最後までお楽しみください。
出身地の宮崎から愛媛へ。
今回松山から今治へ着任した臼意さんは、宮崎県の都城(みやこのじょう)出身。
海を挟んでお隣の県から、大学進学とともに愛媛へと渡ります。
「行ってた高校は進学校だったんですけど、全然勉強頑張ってなくて。笑 入れるところいろいろ探してたら愛媛大学行けそうだったので、受験したという経緯ですね。全然何がしたいとかなく漠然と大学に来た感じです。笑」
高校を卒業して愛媛大学の法文学部へ進学し、当初は「警察官になろう」としていたと話すものの、なんと大学に通った期間は6年半。
よほど大学が好きだったんでしょう。大学卒業に通常の1.5倍の年月を費やします。
「それでもぎゅっとすると3年にもならないくらい中身がなかった気がしますけど。笑」
「本当に大学時代はバイトしかしてなかったんですよ。ひどい時は普通に週に30時間とかの正社員かっていうレベルで仕事していました。アルバイトというよりも仕事だったという認識でした。」と話すほどバイトに明け暮れた大学時代だったと話します。
実はこのバイト先こそが、今の職場のキスケ株式会社なんです。
キスケへの入社
松山にあるキスケBOXの中で食堂のアルバイトとしてスタートした大学時代のキスケ生活。
大学時代のほとんどをその中で過ごしたということもあり、立場的にも責任者というところまで徐々に上がっていきます。
その頃から「仕事をしている感じ」だったというように、アルバイトとは言えない働き方だったそうです。
大学を6年半も行くと、就活の時期もずれていたこともあり、ぷらぷらしていた時に、当時のキスケの松山の温泉の支配人から声をかけてもらい、キスケに入社することに。
当時のことを振り返ってもらうと、
「ぶっちゃけ特別な志はないままに入社しましたね。純粋に長く働いていてすごく居心地がいい職場だったので、ここなら自分が楽しく働けるかなという感じがしたんです。」と慣れ親しんだ職場への直接の就職を話してくれました。
そこで、食堂から温泉の仕事へスイッチ。
「大学も含めて、仕事もほとんどキスケBOX内での仕事だったので、全然外に出てなかったですよ。」と、本当にキスケ一色だった時代を振り返ります。
松山から見た今治と、体感する今治
実は大学時代も含めて、全然今治に来ることがなかったと話す臼意さん。
「1回だけ来た記憶があるんですけど、電車で来て、駅降りて、駅裏っていうんですかね?この喜助側に降りたんですけど、本当に何もなくてびっくりして、愕然としてそのまま帰った記憶があります。笑」
と、今治の印象は全然ない様子。さらに、
「実際に来てまだ一ヶ月くらいなんですけど、良くも悪くも人が少なくて落ち着いてるなという印象はありますよね。ただ、まだ今治の素人すぎて、恥ずかしいですけど役所どこですか?って状態です。笑」
とはいうものの、
「やっぱり比較的新しい施設で、新しいことができるっていうのはすごく楽しみです。ずっと松山にいることももちろんいいことなんですが、どこかマンネリ化する部分もあったので、新しい環境にワクワクしています。」と話してくれました。
店長という立場にありながら、スタッフとしての仕事も全体量の1/3くらいはこなします。
(お店には厳選された珍しい商品がずらり。)
昨年11月にリニューアルしたことにより、広くなった場所を有効活用し、様々なイベントを定期的に行っております。
今治でやりたいこと
そんな様々なイベントを開催しているのは今治だけではなく松山でもやっていたと話します。
「今治の地元の方を多く巻き込んだイベントをやっていきたいですね。サイクリストの方々はもちろんなんですけど、もっと地元の人で老若男女いろんな方から利用していただける場所にしたいという気持ちはあります。」
(3階には様々な地酒を取り扱う地酒LABもあります。)
「実際リニューアルしたことで、若い層は増えましたし、お風呂だけではない利用のバリエーションも増えたはずなんですが、昔からのお風呂を楽しみにしてた方からすると少しゆっくりしにくくなっている部分もあると思うんです。なので、理想論ですけど、常連さんにとっても愛されるお店で、新規の方も来やすい環境作りをしたいと思ってます。」
「その結果、『日本一サイクリストが集まる温泉』っていうところを目指したいですね。」と高らかに宣言していただきました。
その一方で、個人としては小さな目標から始めるそうです。
「ぼくはまず今治のことを知る必要がありますね。まずは施設内に設置しているワンマイルガイドブックの掲載店から攻めていきます。」
ただ、大きな難点として、実は松前町から車で通っているとのこと。
「実は会社の中で野球とボルダリング部に所属はしてるんですけど、全然行けてないんです。笑 ですので、サイクリングもまだまだです。」
そう話すのには実は理由が。
臼意さんは、昨年産まれた三女の娘さんを含め、4人のお子さんのお父さん。
基本的に仕事以外はお子さんと遊ぶ時間が息抜きだそうです。
「仕事ばっかりでなかなか遊ぶ時間がないので、どうしてもスポーツとか趣味よりも子どもにいっちゃいますね。」とパパの顔で話してくれました。
これからしまなみ温泉喜助の湯の店長として、様々なことに取り組んでいきます。
その中で、自身が今治のことを少しずつ知りながら、多くの人を巻き込んで、喜助の湯という場所をみんなの場所にしていきたいと話します。
「前任者が作った土台を受け継いで、どんどん新しいことに挑戦していきたい。」
「自己満足でサイクリストが集まる温泉というだけにとどまらず、名実ともに日本一を目指して、魅力を高めていくと同時に発信もしていきます。そして、スタッフみんなが今治のことをよく理解して、地元の人にも寄り添って常連になってほしいですね。」
キスケ一筋の臼意さん。
松山から今回初の今治ということで、今までの経験を活かすと同時に、ご自身にとっても新たなチャレンジだと思います。
エンターテインメント会社として、今治に住む人にとっても楽しい空間を作り上げてくれるはずです。
これからのしまなみ温泉喜助の湯にも、臼意さんにも大注目です。
キスケ株式会社
臼意卓
リニューアルしてから一度も行ったことがないという方はこちら
→「喜助の湯が11月1日から生まれ変わってOPEN!」