【コラム】髪の悩みや希望に合わせたパーマメニューの選び方(西本翔吾)
こんにちは、今治市のトランクヘアデザインで美容師をしています西本です。
9月も後半に入り少しずつ秋に近づいてきましたね。
台風の雨の影響もあり6月の梅雨時期のような湿度の高い日が多いように感じます。
湿度が高いと、「ヘアスタイルが思うようにならない…」クセ毛が動いてしまう、ボリュームが無くてペタンコになってしまう、早起きして作った折角の巻き髪がとれてしまう…などなど、雨の日は人それぞれの悩みが強く出てしまいます。
この雨の日の悩みは「髪のダメージ」と「髪質」によるものがほとんどだと思われます。
今回のコラムは、この悩み解決の手助けに繋がるパーマについて書かせてもらいます。 ではでは、西本コラム第6弾です。
パーマは髪の形を変えたり、お客様の悩みを解決したりすることの出来るメニューの一つです。
クセが気になる方はストレートパーマを、ボリュームや動きをつけたい方はカール系のパーマを…とカットだけでは解消する事の出来ないお客様の悩みや、作れないヘアスタイルを作る事が出来ます。
そんなパーマのメニューにも色々な名前のメニューがあります。 トランクヘアデザインではパーマメニューは大きく分けると…
1.ベーシックパーマ
2.クリープパーマ
3.ポイントパーマ
4.デジタルパーマ と4つあり、
ストレートパーマにも…
1.ソフトストレート
2.縮毛矯正ストレート
3.部分縮毛矯正ストレート
4.縮毛矯正ストレート+デジタルカール と沢山の名前のメニューがあります。
これだけの名前のメニューがあると、 「自分の髪の悩み、希望のヘアスタイルにどのメニューがあっているのかわからない…」 といった声を聞く事が多いです。
ではどのパーマがどういった特徴があるのか… (まずはカール系パーマから)
1ベーシックパーマだと、 欲しいカールのロットを巻いて→還元剤といわれる1液をつける→中間処理(1液を水洗したり、髪の栄養を補充したり)→酸化作用のある2液をつける→水洗→終了。(昔からある1番ベーシックなパーマです)
2クリープパーマだと、 上の1ベーシックパーマ工程の中に湿熱が入り、湿熱の力を使うので薬の力を弱める事が出来、ダメージを軽減させながらカールを作る事が出来ます。
3ポイントパーマだと、 ベーシックパーマを気になる悩みのポイントにあてるパーマです。(例えば…前髪が直毛すぎて流れない…トップにボリュームが欲しいなどです)
4デジタルパーマだと、 カールが欲しい所にクリームタイプの還元剤の薬をつけて→水洗→デジタルパーマ専用ロットを巻く→熱処理をする→酸化作用のある2液をつける→終了。 となります。
1〜3のパーマは施術工程がほぼ同じで、2のクリープパーマが1ベーシックパーマから進化したパーマと思っていただければと思います。 (ベーシックパーマよりもダメージを軽減させる事が出来てパーマの持ちもいいです)
4デジタルパーマはカールの欲しい所に薬を塗り分ける事が出来るので、コテで巻いた様なカールに近づける事が出来ます。 中間に熱処理をするので濡れている状態と乾かした時の状態の差が少ないのでセットの苦手な方にお勧めです。
下でも説明しますが縮毛矯正と施術工程が似ているので、2つを合わせると「気になるクセをストレートにしながら毛先にカールをつける事が出来ます」 そして「縮毛矯正ストレートをした髪にカールをつける事の出来る」メニューです。
では2クリープパーマと4デジタルパーマの違いは? 「得意とするヘアスタイルが違う」 クリープパーマはトップからあてる事が出来ますが、デジタルパーマは中間から毛先にあてる事を得意とするパーマなので、 「ウェーブ系のパーマは2クリープパーマ」 「コテを巻いたような中間から毛先へのカール系のパーマは4デジタルパーマ」 といった感じで提案させてもらっています。
続いてはストレート系のパーマ、
1ソフトストレートは、 クリームタイプの還元剤1液をつけて→水洗→酸化作用のある2液を付ける→水洗→終了。
2縮毛矯正ストレートは、 上の1ソフトストレートの施術工程に「ヘアアイロンによる熱処理」を加えるのでクセを真っ直ぐに伸ばす事が出来ます。
3部分縮毛矯正ストレートは、 気になる部分のクセを伸ばす事が出来ます。 (前髪や顔まわりのクセが気になる方に…などです)
4縮毛矯正ストレート+デジタルカールは 気になる根元のクセを真っ直ぐにして、毛先にカールをあてるメニューです。
ストレートパーマのメニューを選ぶ時に、 1ソフトストレートなのか、2縮毛矯正ストレートなのかをよく聞かれます。
「1ソフトストレート」は薬だけの施術になるのでクセはあまり伸ばす事が出来ません。 おすすめする場合は、「クセが弱いが気になる方」「元々真っ直ぐな髪質でパーマを落としたい方」などです。 雨の日にクセが出て広がる、うねりが出て気になる…といった悩みの方は基本的に「2縮毛矯正ストレート」を勧めて施術させていただいています。
「1ソフトストレート」だとその悩みはあまり解決する事が出来ないからです。 「2縮毛矯正ストレート」は熱処理をさせてもらいますので、あてさせていただいた所はずっとストレートを楽しむ事が出来ます。(髪の根元が伸びてきて動きが出てくる事はありますが…)
髪質によってはながく楽しむことも出来るメニューになります。 「2縮毛矯正ストレート」でピンピンのストレートになるのが嫌な方が「1ソフトストレート」を気にされている事が多い気がします。
「恐らく過去に縮毛矯正ストレートでピンピンになった事があるのでは…」と… 今は薬剤や熱処理の方法も進化していますので「2縮毛矯正ストレート」で、自然なストレートに近づける事が出来ます。
クセが気になるけどピンピンになりたくない方、是非ご相談下さいね。
3部分縮毛矯正ストレートは「前髪」「顔まわり」「表面」など全体をあてる程ではないけどポイントで気になる…といった方におすすめです。
いつも家事や仕事で1つにくくっていて、おろしている「前髪」「顔まわり」が気になる。 全体をおろした時に「表面」のバサバサが気になるなどなど… 部分的なストレートで解決出来る場合があります。
縮毛矯正ストレートは施術時間がながくなるメニューです、部分的な悩みだと短時間で終える事も出来ますので是非ご相談下さい。
4縮毛矯正ストレート+デジタルパーマは根元の気になるクセを伸ばして中間や毛先にデジタルパーマをあてるメニューです。
クセが悩みだけどストレートにはしたくない…いつもコテを使って巻いている…といった方におすすめです。ただし施術時間が長いのと髪のダメージレベルが高いとあてない方がいい場合がありますので、こちらも是非ご相談下さい。
まとめ
カール系パーマは、 トップからのボリュームやウェーブ系のパーマが欲しい場合、 「1ベーシックパーマ」「2クリープパーマ」。
コテを巻いた様な中間から毛先にかけての動きが欲しい場合、 「4デジタルパーマ」。
縮毛矯正ストレートをあてた事がある髪にカールが欲しい場合、は「4デジタルパーマ」。
前髪が流れないなどの部分的な悩みを解決したい場合は「3ポイントパーマ」。
ストレート系パーマは、 クセで広がる、うねりを真っ直ぐにしたい場合、は「2縮毛矯正ストレート」。
髪質が元々ストレートで以前あてたパーマをとりたい場合は「1ソフトストレート」。
前髪や顔まわり、表面など部分的なクセが気になる場合、は「3部分縮毛矯正ストレート」。
クセは気になるけど毛先にカールも欲しい場合は「4縮毛矯正ストレート+デジタルパーマ」。
といった感じになります。
パーマも日々進化しています。 この施術方法からお客様の髪質や悩みに合う薬を選び、施術してお客様の希望に近づけていきます。
読んでいただいた方の髪の悩みやパーマのメニュー選びの参考になれば嬉しいです。
10月は台風などの影響で、雨の日は湿度が上がると思いますので髪の悩みが出た時は是非ご相談下さい。
TRUNK Hair Design
西本翔吾