香月泰男美術館展
今治市玉川近代美術館で9月26日(火)~12月3日(日)まで香月泰男美術館展が行われています。
香月泰男
1911年(明治44年)生まれ、山口県長門市三隅町出身の画家です。1974年に亡くなります。
10月15日(日)に中野優子氏(香月泰男美術館学芸員)を迎え講演会「香月泰男の生涯と芸術」が行われました。そこで香月泰男画家の絵について色々と解説がありました。
その一部を紹介しますと、
香月泰男氏の絵の特徴として、油絵なのにざらざらとした質感の黄色い画面は、絵具に顔料を混ぜて作った下地と、木炭の粉を溶いて黒色の絵の具で描いています。従って、普通の油絵だと光の反射があるが香月氏の絵は反射が有りません。香月氏の絵独特の様式だと思います。
「墨素描」と呼ばれる作品を描くのにどのくらいの時間が掛かっていると思いますか?
5~10分くらいだそうです。
何故だと思いますか。これは、描き方に特徴が有るためです。
墨を使用して描いているためです。薄めた墨を毛にふくませ画面全体にのばした後、棒状の墨を用いて描き込んで完成させるためです。鋭い線は墨の角で引き、広い模様は、墨の平らな面を押し付けるように使って描いているそうです。つまり、紙が乾く前に描かないと行けないため短時間で描かれたようです。
香月さんの作品は墨を使っているため、すこし暗い絵が多いように思います。
11月3日(金)にMAYA MAXXさんを迎え展示作品について美術トーク、11月18日(土)学芸員さんによるギャラリートークが有ります。この機会に香月泰男美術館展をみてみませんか。
香月泰男美術館
所在地 山口県長門市三隅中湯免226番地
TEL 0837-43-2500
休館日 火曜日(祝日の場合は開館、翌平日休館)
今治市玉川近代美術館
〒794-0102
愛媛県今治市玉川町大野甲86-4
電話番号/ファックス番号:0898-55-2738
休館日: 毎週月曜日(祝日の場合は原則翌日振替)