Jの遺伝子を受け継ぐサラブレッド。野田樹選手!
Jの遺伝子を受け継ぐサラブレッド。
新加入選手の紹介のトリを務めますのはこの人。
背番号27番MF野田樹(たつき)選手(18)です。
今シーズンの最後の補強でヴィッセル神戸からレンタル移籍でやってきた選手。
彼も向井選手と同じく、昨年末にヴィッセル神戸のユースチームからトップチームに昇格した将来を嘱望される若き才能。
そんな彼も突然移籍を告げられ、
「えっ?神戸でやらしてくれへんの?」という気持ちになったそうです。
やっぱりそうですよね。
でも野田選手もすぐにポジティブに切り替えができたそうで、
「FC今治は知らなかったんですけど、話を聞いてから調べてみるとすごくしっかりしたビジョンと体制が整っているのを知って、自分が出場できる可能性が高いところで、しかもこんないい環境があるならそっちでプレイする方がいいんじゃないかという気持ちになりました。」
実際ヴィッセル神戸のキャンプにも参加したものの、紅白戦でもすぐに出られない状況に置かれていたこともあり、周りの話も聞き、やはり試合に出ることの重要性を感じ、試合に出れる環境に身を置くことにしたそうです。
「FC今治は全員がすごく意識が高くて、ミーティングにしても、初めは長いなと感じることもありましたけど、みんな目が真剣そのものでみんなが意見を言い合ってて、高卒1年目でこの環境は間違いなく自分にプラスになるとすでに感じてます。」
岡田メソッドに触れ、チーム全体としての成長ベクトルにうまく乗り始めている様子です。
そんな野田選手。
実は父親が元プロサッカー選手。
横浜マリノス、アビスパ福岡でプレイし、現在はヴィッセル神戸のユースの監督。
そうなんです。
彼は昨年まで父親が監督のチームでプレイしていたんです。
やはり他のメディアもその部分に触れる機会が多く、「それめっちゃ聞かれるんですよ。」と本人も言っていました。
「高校に進学する時も、父親が監督でいるチームに行くなんかイヤや!ってなってて本当に悩んだ時期あったんですけど。いざやってみると普通にチームの一員と監督って感じでした。チームでも一緒にプレイしたりもしてたんですけど、やっぱり技術はまだまだ敵わないんですよ。」
「ぼくが勝ってるのは身長と身体能力くらいですかね。身長はすでに父親も超えてるんですけどね。」
と。プロ選手として何年もプレイした偉大な父の背中を見て育った彼には、確実にJの遺伝子が備わっているはずなんです。
「ぼく、吉武監督のサッカーすごく好きなんです。」
と語るように、彼のストロングポイントは足元の技術やパスワーク。さらには後ろからでも得点に絡める高い攻撃意識の部分。
「このチームでは後ろのポジションでプレイすることが多いかもしれないですけど、得点への意識は常にあるので、チャンスがあればどんどん狙っていきたいです。」
と語る彼は、この日のトレーニングでも最後尾から得点を挙げていました。
Jのチームと下のカテゴリーのチームとの大きな差はないと感じる彼は、FC今治のチームとしてのレベルの高さも感じているようで、
「こういうこと言うとあまりよくないかもしれませんが、今はやれる自信しかないです。このチームでJ3に上がれると自信を持って宣言できます。そういう気持ちじゃなきゃ勝てないと思いますしね。」
と力強く話してくれました。
3月5日の開幕に向け、状態も徐々に仕上がってきているそうです。
オフもあまりとらずに、トレーニングを継続して自信を持って迎える今シーズン。
彼の目標は、
「とにかく目に見える結果を残したいです。出場時間でもアシストでもゴールでも。そうすれば神戸の人も今治の人もぼくを見てくれるはずです。みんなに見てもらって、シーズンを終えて、神戸からは『戻ってきて欲しい!』今治の人にも『残って欲しい!』そこでまた最大限悩めるような贅沢な悩みを持てるような充実したシーズンにしたいです。」
そう語ってくれました。
まさに模範的というか、100点の回答。
話してると18歳のメンタリティを感じないすごくしっかりとした自信を感じさせる受け答えでした。
「年齢を感じさせない安定したプレーを見ててください。」
まだまだ18歳。
Jの遺伝子を受け継いだ若き才能。
世代の日本代表にも選出される才能を見逃すわけにはいきません。
彼の一挙手一投足が、彼にとっても今治にとっても確かな成長への歩みになるはずです。
可能性を最大限に発揮するために、みんなで支え、応援していきましょう。
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