Lenny is “art” 。スティーブン・レンハート選手!
アメリカからやってきた長身FW!
おそらく本邦初公開という感じだと思います。
FC今治新加入選手紹介の2人目は!
アメリカのMLS(メジャーリーグサッカー)からやってきた、背番号15番FW Steven Lenhart(ステーブン・レンハート)選手(30)です。
ぼく自身初めての外国人インタビュー。
FC今治のスタッフさん、コーチ陣には英語を話せる人もいるため、手伝ってもらい無事取材を終えることができました。
めっちゃ身長でかくて、足長くて、シュッとしてて、これぞ日本人が憧れる外国人を体現してる男。
それが、ニックネーム「Lenny(レニー)」と呼ばれるこの男です。
新体制発表会の時でもコメントしましたが、ファンサービスがとても丁寧。
この日もトレーニングマッチ後のインタビューだったこともあり、ピッチで見る姿からすると、なかなかフラストレーション溜まってるのかと思いきや、なんてことはない。
切り替えがおそろしく早く、めっちゃ優しく小さなぼくを迎えてくれました。
先に帰るスタッフに、「オツカレサマー」とフランクにみんなに話しかけていました。
そんなレニーに今治の印象を聞いてみると、
「すごく人もチームも街の雰囲気もコミュニティにも暖かさを感じます。すごくアットホームな感じです。」と、その印象を話してくれました。
それもそのはず。
彼は何度も日本に来ていた親日家。東京、秋田、箱根、淡路島、沖縄などなど。実は観光や友人に会いに、何度も日本を体験していたそうです。
日本という土地を知った上で、FC今治からのオファーに、
「とにかくサッカーを続けたかった。それはカテゴリーとかも関係なかったし、日本に来たのは、何か新しいことに挑戦したかった。」と、今治に来る決意を固めた経緯を話してくれました。
今治のサッカーの印象を聞くと、
「やっていてすごく楽しい。そこに技術の高い選手が組織化されてて、規律もある。今は慣れている最中だけど、徐々に自分のサッカーとフィットしてくると思う。」
常にトップチームでプレイしてきた彼の順応性を日本でも発揮しているみたいです。
何度も日本に来ていることもあり、日本食は大好きだと話します。ただ、
「No,納豆!」
声を大にしてこれだけは拒否してました。
納豆に関してはまだ順応不足。
そんな彼がインタビューを通じて話していたことは、
「ぼくはいろんな人と触れ合いたいんです。もちろんJ3に昇格することを目標にしていますが、その過程で、今治の中にFC今治をもっと浸透させたい。その力になりたいんです。」
コーチとスタッフさんと話していた中で、彼らも驚くほどのしっかりした地域愛、今治愛を強く持っている印象を受けました。
「FC今治のサッカーは、ボールを長く持ってすごくテクニカルに攻撃をする。ぼくの仕事は、攻撃的なこのチームのゴールという目標にさらに推進力を与える、引っ張る存在でありたいと思っています。」
これですよ。
彼のコメントはすごくかっこいいんです。
そして街と一緒にチームを作り上げていくという信念をすごく大事にしてるんです。
ぶっちゃけ試合中のレニーとインタビューのレニーは別人です。
試合中の姿はまさにファイター。
英語でなにやら言葉を発しると、何を言ってるかわからないので、さらにその威圧感は増します。
当然です。
彼はそれだけの強い想いを持ってピッチに上がってるんです。
FC今治の公式プロフィールに書く、彼にとってのサッカーは、「soccer is art」。
「芸術っていうのは、何かを表現することだと思ってます。それは観客が2万人いようが、数千人だろうが、全く関係ないです。ただぼくは自分を表現するだけです。」
いやいやかっこいい。
「You are cool!」とコーチの人と二人で褒めてると、ニヤリと笑っていました。
こんな熱い話がまだまだ続き、
「今治の目指すところは、どんどん昇格して、派手に活躍して、有名になることを目標としてないでしょ。そんなのはぼくも望んでないです。すごく大事な部分は、『to build fundation , good passion』つまりチームの礎や情熱を確立させることが重要です。一気に上まで行っても、街と一緒じゃなきゃ何の意味もないんです。」
コメントがかっこよすぎるんですよ。
まだ今治に来て2週間ですよ。
それくらいのハートがないと異国の地に一人で来てプレイすることはできないんでしょうね。
ファンサービスも丁寧で、すごく考え方もしっかりしてるレニーですが、実は昔は人見知りだったと言います。
そんな馬鹿なって感じですけど、
「昔は自分の心地いい空間を作って距離をとることが多かったです。でも、いろんな人が自分を見てくれることで変われました。見てくれる人のために何かしてあげたいし、みんなとつながっていたいと今は思ってます。」
「ファンサービスが苦手な選手がいたらぼくが教えますよ。」と頼もしい言葉をいただきました。
とにかくサッカーを通じていろんな人とつながることを大事に考えるレニー。
「ホネヲウズメマス」そう日本語で自身の覚悟を話す彼。
話せば話すほど、彼のしっかりとした考え方と丁寧な話し方に魅力を感じずにはいられません。
そんな自分を表現することに長けるレニーこそまさに「art」だと言えるかもしれません。
ブロンドの男が加わったFC今治。
街にとっても、チームにとっても重要な存在になることは間違いでしょう。