ばりじんNo.11。地域おこしの管大樹さん。
地域おこし協力隊が今治をかき回す。
随分と前から総務省の事業の中で、地方創生の一環で、「地域おこし協力隊」というものが登場してきます。
首都圏などに住む、地方の移住を考えている人と、首都圏などで培った技術や経験をまちづくりに活かしたい地方行政とのマッチングみたいなものです。
今治では、しまなみ海道を結ぶ島を中心に数名活躍をしていました。
今年度から今治市の広報などでも紹介がありましたが、中心市街地・商店街の活性化を担当する地域おこし協力隊が就任しました。
合計3名ですが、そのうちの1名。今回は管大樹さんを紹介します。
山形県に生まれた彼は、今治で多いくさかんむりの「菅」ではなく、たけかんむりの「管」。
ぼくは知らないですが、月山(がっさん)という山の麓で、今治よりも田舎町で生まれました。
高校を卒業し、このまま田舎にいちゃダメだという都会への憧れをもち、東京へ。
東洋大学の社会学部に進んだ彼は、学業そっちのけでラクロスという競技の部活とバイトで大忙し。
あっという間に、なんとか卒業を迎え、就活もせず、社会人というものになるイメージがなかったと。
ただ、一つ彼の中にあったことといえば、「コーヒーが好き」だということだけ。
これならちゃんと働けるんじゃないかということで、
「はじめの就職は、渋谷のカフェを周って、一番かっこいいところに行こうと思って全部周りました。」
なかなかの行動力で、そのまま一番かっこいいと思ったところに連絡し、見事採用され社会人生活をスタート。
しかし、なかなか転々とした社会人生活を送ることに。
かっこいいと思って入った会社も1年ほどで辞め、勢いが出始めていたタリーズコーヒーに転職。
その後またコーヒーの会社に転職するものの、この当時カフェブームで、コーヒーがファッションみたいなものになっていたのが気に入らず、
「もっとコーヒーの本質を知りたいし、伝えたい。」
ということで、専門学校の職員に。
その後は、コーヒーを含めたカフェのスクールの仕事につき、大規模シェアハウスのレストランの管理人などをしているときに、地方移住を考える人や、地方から東京へ来た人たちと話しているうちに、東京の閉塞感と、新鮮味のなさから、地方がチャンスを感じれる場所になれるんだろうという考えに。
そこで、また謎の行動力が勢いを増し、まずは尾道からしまなみで四国に侵入し、一ヶ月をかけて四国を周遊。
その翌月には東北を一ヶ月で周遊。
そうこうしてると、東京で開催された愛媛県フェアの今治ブースに参加した際に、担当の人の雰囲気と、自分で見た愛媛に魅力を感じ、今治の地域おこしとして応募し、採用されました。
「とりあえずやってみることが楽しそうでした。」と、
街を再興するということに魅力を感じたみたいです。
彼が今治で受けたミッションは、「中心市街地の活性化」。
彼が就任した10月1日からわずか2ヶ月弱で生み出したプランは、
「フューチャーセンター」
「中学高校生(小学生も)たちが、未来で生きるのに必要なスキルや考え方を、自発的に且つ楽しく身に着けられる拠点を作りたいと考えております。」と、その意気込みを語ります。
商店街の中の空き店舗をリノベーションし、そこを学生の拠点とし、学生たちが考え、集い、学ぶ場を作るプランを、現在検討しています。
その中には、ITプラミング学習や、新しいお祭りの企画、MANZAI塾との協力事業など、盛りだくさんの内容になっております。
その案内が年明けには市内の学校に配られる予定になっています。
あくまで予定ですが。
ぼく自身の印象から言わせてもらうと、管さんはものすごく自分を持っていて、何よりよくしゃべる。
話が止まらない。
というのも、やりたいことがいっぱいあるんだそうです。
1年目はこの「フューチャーセンター」
2年目はまた何か。
3年目はさらに何か。
と、すでに3年分の計画を自分の中で作っているとのことです。
地域おこし協力隊は最長3年間という任期があり、その後はそれぞれの地域で事業を行うか、就職するか、帰るかという選択になります。
管さんの目的はもちろん、今治の活性化のための事業を成立させ、継続すること。
たった2ヶ月で一つの事業を開始させようとするこのスピード感。
楽しみにしていいんじゃないでしょうか。
みとん今治も、このフューチャーセンターの活動を応援していきます。
みんなで盛り上げていきましょう。
今治市地域おこし協力隊
管大樹