パリ在住で、世界で活躍する今治出身のピアニスト「佐伯牧里南 Marina Saiki」さんにインタビュー!
世界を舞台に活躍する、今治出身のピアニスト・佐伯牧里南さん。
今治で生まれ育ち、全国各地で活躍されている方は多くいらっしゃいます。
そして中には、日本国内に留まらず世界で活躍する人もいらっしゃいます。
今回ご紹介するのは、そんな“世界で活躍する今治人”のひとりです。
しかも、中学卒業後すぐに渡仏したという経歴の持ち主です。

ピアニストの「佐伯牧里南(Marina Saiki)」さん。
今治出身。
現在フランス・パリに在住し、今年3月には、世界的な音楽の殿堂・カーネギーホールでの演奏にも参加しました。
今回は日本ツアーで今治を訪れていたタイミングで、お話を伺いました。

2歳からピアノを始めたMarinaさん。
幼い頃からピアノが身近にあり、日常の一部として自然に続けてきました。
「小さい頃は、ピアノをとにかく頑張る!とかではなくて習慣の中に入っていたって感じでしたね。学校へ行くのと同じ感覚で、自然とピアノの練習が生活の中にありました。」
中学生になる頃に、一つの転機が。
京都で行われた京都フランスアカデミーといったいろんな楽器が集まる講習会のようなものに大人に混ざって参加し、”本場”の人たちの”本場”の音楽に触れることになり少しずつピアノへの想いが本格化していきます。
「小学生から、著名なピアニストの高野耀子先生に松山で指導をしていただいていて、中学生になると東京までレッスンへ通うようになりました。そこでアカデミーに参加したりレッスンを進めていく中で、直接フランスへという道をご提案いただきました。」
そこからさらに進み、
「正直ふつうに今治の高校に行こうと思っていたんですけど、尊敬する先生から『できるだけ早く本場で練習するのもありだよ。』という言葉をいただいて、なぜかあんまり不安もなく『パリ楽しそう〜』くらいの感覚で行くことに決めました。」
「実際に日本で音楽大学のルートに行くのもあるんですけど、それも学費なども含めて考えると、最初から海外へ行く方が現実的だったということだったので。」
様々な理由と本人の強心臓が重なり合い、中学卒業後パリに。
とはいえ、パリでの生活が苦労ばかりだったわけではありません。
「一番大変だったのは料理ですかね。それまでは親が全部やってくれていたものを当然自分でするってなったので。めんどくさくてパンばっかり食べていたら、すごく太っちゃって(笑)。一番大変だったのはそこかもしれません。」
「もちろんコミュニケーションも難しいところはありましたけど、日本から留学してるお姉さんお兄さん方もいらっしゃったので仲良くしてもらってその辺は大丈夫でした。」
まずはパリ地方音楽院というところで3年間。
そこから音楽家への登竜門・パリ国立音楽院に入学。
しかし入学時は、補欠合格だったといいます。
「少しずつピアノに自信がついてきてた時でしたけど、パリ国立音楽院には補欠の合格でした。それもあって、ここを卒業する時にはトップで合格してやる!という気持ちで3年間を過ごしましたが、無事にトップで卒業しました。」
補欠合格からのトップ卒業。
その輝かしい成績の裏には、圧倒的な努力がありました。
「それまではそんなに頑張ったっていう感覚なかったんですけど、その3年間は本当に頑張りましたね。文字通り朝から晩まで。食事以外の時間は全部ピアノに触れていた感覚でした。」
その実力を認められながら、このパリ国立音楽院には合計で10年間在籍しました。
ピアノをソロで演奏するだけでなく、他の楽器との演奏の学科をそれぞれ卒業し、独立。
パリから始まった挑戦は、その後、国内外へと広がっていきました。

音楽院在籍時代から引き続き、プロになってからも様々なコンサートで演奏を披露し、今年3月にはカーネギーホールの舞台にも立ちました。
小さい頃から描いていた夢を叶えた瞬間でした。
「もう普段演奏するときはほとんど緊張しないんですけど、さすがにこの時は緊張しましたね。弾いてる最中は本当に楽しくて。終わった瞬間は、ここで弾かせてもらってありがとうございますって感じでした。」
「実感はそれほどなかったんですけど、時間が経ってようやく湧いてきました。」
と夢の演奏を振り返ってくれました。
一つの夢を叶えたMarinaさん。
次に掲げる目標は、架け橋になることです。
「ちょっと欲張りかもしれないんですけど、日本とフランス。今治とフランスをつなぐ架け橋になりたいと思ってるんです。」
「フランスにはもっと紹介したい才能あふれる素敵な人がいっぱいいるんです。その人たちをもっと日本に連れてきたいですし、音楽を届けていくことが、次の夢です。」
昨年の5月に続き、今年も今治でコンサートが開催されました。
同じくフランスで若くして才能を認められているアコーディオン奏者のJulienとともに二人が奏でる音楽が、今治の人たちを魅了しました。

コンサート会場には老若男女多くの人が足を運び、彼がしまなみの海に着想を得て制作した『Shimanami』という曲も披露されました。
今治市内の学校にも足を運び、特別授業も行いました。
まさにその架け橋への第一歩が始まっています。
「本当に老若男女いろんな人に音楽を届けたいと思っています。なかなか日本や今治で、小さな子どもたちが音楽に触れる機会は多くないと思うんです。なので少しでもそうした人たちに音楽を届けたいですし、楽しいと思ってほしいんです。」
インタビューの翌日には、絵本と音楽を掛け合わせた、未就学児も楽しめる音楽イベントも開催されていました。
いつかかっこいいフランスの”本物”を見て憧れた姿。
その姿は時を越え、今は、“本物を届ける側”として音楽と向き合っています。
今治とパリという大きな、壮大な架け橋になるべく。
パリに戻ってまた世界各国を回る日々を送っていきます。
「少しでもクラシック音楽に触れてみてほしい」
その想いは、これから多くの人の心に届いていくはずです。
今治から世界へ。
そして今度は、世界の音楽を今治へ。
Marinaさんの奏でる“架け橋”は、これからどんな音を世界へ響かせていくのでしょうか。

ピアニスト
佐伯牧里南
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